秋吉敏子『孤軍』50周年記念でアナログ再発、代表作7作品がストリーミング解禁
秋吉敏子=ルー・タバキン・ビッグ・バンドの記念すべきデビュー・アルバムにして代表作『孤軍』の発売50周年を記念して、12月25日にアナログ盤で再発。さらに同日、『孤軍』を含む秋吉敏子=ルー・タバキン・ビッグ・バンドの代表作7作品がストリーミング解禁される。 【画像を見る】ストリーミング解禁される代表作7作品 今年9月の来日公演では愛娘であるMonday満ちるとの共演も実現。12月には95歳を迎える今でも現役として活躍を続けている。伴侶であるサックス&フルート奏者、ルー・タバキンとは1967年に出会い、1969年に結婚。1973年に秋吉敏子=ルー・タバキン・ビック・バンドを結成以来、30年余にわたって同じバンドで活動。ビッグ・バンドとしては2003年に活動を終える。ルー・タバキンも現役としてトリオを中心に独自に演奏活動を続けている。 『孤軍』は1973年に秋吉敏子=ルー・タバキン・ビッグ・バンドを結成し、翌年の1974年に満を持して発表したバンドのデビュー・アルバムにして、代表作のひとつ。 双頭カルテットを編成してロサンゼルスのクラブなどに出演していた秋吉敏子とルー・タバキンが、西海岸の腕利きプレイヤーばかりを集めてビッグ・バンドのリハーサルを始めたのは73年の春頃のこと。スタジオ・ワークに多忙をきわめていたウエスト・コーストのトップ・ミュージシャンたちにとっても、真に創造的なオーケストラで、それまで聴かれなかったような未知のサウンドを作り上げてゆくのは、経済的な面を超えても魅力的なものであったに違いない。初めは手探りの感じでスタートしたリハーサルも、半年ほどでレギュラー的なプレイヤーが決まり、メンバーたちがリーダーの意図するところを理解して1年後にはどんな一流バンドにも負けないような素晴らしいビッグ・バンド・サウンドを聞かせるようになっていた。まさに機が熟したといった感じで制作されたのが本作。タイトル曲の「孤軍」は和と洋の文化を組み合わせたサウンドで大評判となり、その年のジャズ界の話題をさらった。秋吉敏子=ルー・タバキン・ビッグ・バンドはその後も2003年に活動を終えるまで数々の名盤を発表。 今年12月25日にソニー・ミュージックから発売50周年を記念して『孤軍』をアナログ盤で再発。カッティング・マスター制作からスタンパー製造、そしてプレスにおよぶアナログレコードの生産工程をすべて、ソニー・ミュージックレーベルズグルーブで行っている。 また、アナログ盤の発売日と同じ12月25日に『孤軍』を含む秋吉敏子&ルー・タバキン・ビッグ・バンドの初期の代表作7作品の全世界で配信開始となる。ビッグ・バンドに日本の伝統邦楽を取り入れたこの時期のアルバムは、いずれも秋吉敏子のキャリアを代表する重要作品ばかり。 各種ストリーミングサービスとダウンロードサービスで試聴/購入が可能。ハイレゾ対応ストアでは全曲ハイレゾ音源も配信される。 --- 秋吉敏子=ルー・タバキン・ビッグ・バンド 『孤軍』アナログ盤 2024年12月25日リリース ●180g重量盤 ●ソニー・ミュージックグループ一貫生産 ●オリジナルLPを可能な限り再現したジャケット ●初発売時のLP帯復刻 ●初発売時のライナーノーツ復刻:児山紀芳 ●ライナーノーツ:岡崎正通 ●2019年最新リマスター音源使用 秋吉敏子&ルー・タバキン・ビッグ・バンド 代表作7作品ストリーミング解禁 孤軍 - Kogun(1974年) ロング・イエロー・ロード - Long Yellow Road(1975年) 花魁譚 - Tales of a Courtesan (Oirantan)(1975年) ロード・タイム - Road Time(1976年) インサイツ - Insights(1976年) マーチ・オブ・ザ・タッドポールズ - March of the Tadpoles(1977年) ニューポート’77 - Live at Newport ’77(1977年)
Rolling Stone Japan 編集部