菊池桃子 40代から学び直し「細胞がいきいきする」 今、関心の的は“YOASOBIの世界進出”
■客員教授に就任して約12年 若い世代に思うこと
――菊池さんにとって、学びの原動力は何でしょうか? 多分、「人生一度きりだ」って思っているからです。最近、人生が100歳越すとか…。ちょっと前まで(人生)100年って言っていたんですけど、最近は私、大学でキャリア形成論っていうのを教えていて、110年っていうスパンで考えた方がいいんじゃないかっていう新説がもう出ていて。「うわー」って思うんですけど(笑)。皆さんも(人生が)長くなりそうなので、何かやっている方が楽しいと思います。 ――母校で客員教授として教壇に立つ中で、今の若い世代を見て感じることはありますか? もう10年ほどかな? 大学で教壇立たせていただいて。就職のことに関しても、すごくみんなしっかり設計していますし、いくつも目標を見据えていますし。すごい真面目だなって。こんな若い子たちがこんなちゃんと真面目に頑張ってる、“私もちゃんとしなきゃ”とかよく思います(笑)。 (一方で)“モラトリアム(猶予期間)を楽しむ”感覚は、少ない感じがして。というのは今、就職の状況も人手不足っていいますけどよかったりするので、若い子たちが猶予があるようなモラトリアムっていう空気がすごく薄い感じがしていて。“大学生になった、次、社会人!”みたいな。だからすごく早く精神的に大人になって、社会に入ろうってしているのかなとも見えます。
■菊池桃子流 “学び続ける”ためのコツ
――“学ぶこと”を大切にしている菊池さん。学んだり、挑戦したりする機会が減っている人もいると思いますが、もしそんな人が隣にいたらどんな言葉をかけますか? 私はきのうまで知らなかったことを知ると、もううれしくって。気持ちが高揚して、人にも話したくなりますし、細胞もいきいきするような気がするんです。勉強って教育機関でするものだとか、本を読むとか、難しいこと考えるだけじゃなくて、例えば近くにいる人の話を聞くとか、ラジオを聴く、テレビを見る。そういう中でも新しい発見いっぱいあるので。“さっきまで知らなかったことを知る”っていうことを、肩の力を抜いてしていただきたいです。細胞から若返ると思います(笑)。 菊池さんは、歌手デビュー40周年を記念した『Eternal Harmony』を4月17日に発売。“愛を贈る”というテーマのもと、自身が作詞・作曲した楽曲『Starry Sky』などが収録されています。