ホンダ、中国・武漢でEV専用工場の開所式 年産能力12万台 840億円投じ中国事業てこ入れ
ホンダは11日、中国・武漢市に新設した同社初の電気自動車(EV)専用工場の開所式を実施したと発表した。9月に稼働しており、東風ホンダ独自のEV「LingXi(リンシー)L」を生産している。今後は順次、中国専用のEVシリーズ「イエ」も加える計画。生産能力は年12万台。EVの生産体制を拡充し、中国事業のてこ入れを図る。 約40億元(約840億円)を投じて新工場を開設した。10月現在の従業員数は800人。開所式で三部敏宏社長は「新工場を順調かつ安定的に運営し、中国のお客さまへ高品質なEVを提供することで『喜びの拡大』を実現したい」と語った。 新工場は組み立て工程の自動化率を高めたほか、各工程の品質と稼働のデータを連携することでEV生産の効率化を図ったという。プレス工程では立体倉庫の導入と部品搬送の自動化により、ホンダとして初めて同工程内の物流要員をゼロにした。グローバルEVシリーズ「ゼロ」で適用する新たな生産技術の一部も今後導入する。