担任の先生が複数人…福井県が小中学校で「チーム担任制」試行 教員の働き方改革へ
福井県教委は12月16日までに、2025年度から5年間の主な教育施策をまとめた「第4期県教育振興基本計画」の骨子案を示した。小中学校で複数の教員が担任業務を分担する「チーム担任制」を試行するほか、教員の働き方改革をさらに推進する。 同計画は、10月に改定した県の教育施策の指針「教育に関する大綱」の行動計画の位置づけで、年度内に策定する。 「子どもが主役の教育」の実現を目指し、学校教育分野では確かな学力と探究力の育成を図る。その方策の一つとしてチーム担任制を盛り込んだ。 小学校では1人の担任がさまざまな授業を行っており、県教委は「複数になれば、それぞれの得意分野を教えるなどのメリットがある」と説明。児童生徒の指導や学級運営を分担することで、休暇を取得しやすくなるなど働き方改革にもつながるとみている。 男性教員の育休取得促進と代替人材確保、教員免許を持つ教職未経験者の講師登用などにも取り組む。 このほか、県の将来像を高校生が探る「地域デザイン講座」を継続実施するなど、地域の担い手の育成を図る。県立夜間中学の開校など多様な学びの環境づくりも進める。 骨子案は、12月定例県会の総務教育常任委員会で理事者が説明した。
福井新聞社