ベルルスコーニ家の伊サッカーチーム、米投資家ガベリ氏が買収提案
(ブルームバーグ): 投資家マリオ・ガベリ氏は、イタリアのサッカーチーム、ACモンツァに買収提案を行った。同チームはベルルスコーニ一族が所有する最後のチーム。
ガムコ・インベスターズを運営するガベリ氏はACモンツァを最大6000万ユーロ(約98億円)と評価して買収提案した。事情に詳しい関係者が明らかにした。この提案は来週初めに期限が切れるという。
ベルルスコーニ一族の持ち株会社フィニンベストは8日に先に、ACモンツァについて複数のパートナー候補と協議中だと表明。ただ「いずれも進んだ段階にはない」としていた。
ガベリ氏が買収に成功すれば、米投資家がイタリア1部リーグであるセリエAのチームを買収する新たな事例となる。ダン・フリードキン氏はASローマのオーナーで、レッドバード・キャピタル・パートナーズのジェリー・カルディナーレ氏は2022年にACミランを買収している。
イタリア元首相の故シルビオ・ベルルスコーニ氏は1986年に名門クラブのACミランを買収。約30年間所有した後、中国投資家に売却した。
ACモンツァは1912年設立。本拠地はミラノ近郊にあり、ベルルスコーニ氏が住んでいた地域にも近い。同氏は2018年に同クラブを買収し、セリエAに導いた。
原題:Mario Gabelli Bids for Berlusconi Family’s Monza Soccer Team (2)(抜粋)
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Daniele Lepido