染谷俊之、15周年で発売の写真集は「自由に想像しながら楽しんでいただける1冊」
舞台「刀剣乱舞」シリーズなど多数の作品に出演する俳優・染谷俊之が、自身のデビュー15周年を記念した書籍「染谷俊之15周年目メモリアル写真集 dimension」発売記念イベントに登壇した。 【写真】照れ笑いを見せる染谷俊之 ■心残りは風船を割れなかったこと 「最近、アクセサリーを組み合わせたこういうきっちりしたスタイリングが好評なんです」と黒のスタイリッシュなスーツスタイルで登場した染谷に、本書撮影時の思い出を聞いた。 「30階くらいの高層ビルの屋上での撮影があって。そういう所に行くと、下とかやっぱのぞいてみたくなるじゃないですか? 柵がない屋上だったので、ちょっと下をのぞいてみようとしたらスタッフさんに何度も『行かないでください!』って言われて。『いや、大丈夫ですよ』って(笑)。この本で最初の撮影だったんですけど、(屋上からの)すごい景色が良くて。富士山とかもきれいでした! あと、心残りは、多分人生で見た中では一番大きいくらいのめちゃくちゃ大きな風船を使ったんですけど、割ってみたかったな、と(笑)」。 ■すてきな写真に仕上がった さらに、本書の中でのお気に入りの一枚として、アーティスティックなカットを選んだ。 「今回、結構アーティスティックな感じで撮影させていただいたんです。めちゃくちゃ大きな風船があったり、赤い糸がたくさん張り巡らされたセットで撮影したり。その中でも、床に銀のシートを敷いて水面みたいに光を反射させて『すごいきれいだな~』と思いながら撮影したパートがあるんですけど、そのパートの最後にカメラマンさんから『じゃあ、そのシートをクシャっとさせてください』と言われたカットなんです。『これ、どうなるんだろう?』と思って出来上がった写真をお気に入りカットにさせていただきましたが、すごいすてきな写真に仕上がったと思っています」。 ■見え方が変化する写真集 今作の撮影テーマは「役者らしく『喜怒哀楽』や感情の機微を表現」したスチールと約3万字にも及ぶインタビューで構成された、満足感の高い一冊となっている。 「今回は『喜怒哀楽』を表現させていただきました。写真集を作るにあたって、ストーリー仕立てにしようとかいろいろな案が出ましたが、役者としての15周年の集大成として『喜怒哀楽』を表現しようか、と。こうして出来上がった本を見たら、“喜”や“怒”は分かるんですけど、どっちが“哀”で“楽”なのか自分でも分からなくなってしまって。これは読み手の受け取り方次第、その時の気分や環境で(見え方が)変化する写真集だなって思いました。なので、何を表現しているかというのは、読んでくださっている方が自由に想像しながら楽しんでいただける一冊になったと思います。ハッピーなときと落ち込んでいるときで違う感じで見えるかもしれないなって」。 そんな今回の写真集、自己採点は100点満点中の100点とのこと。 「自分の写真なので…100点って言いにくいんですけど、スタッフさんの力も集結して作品なので100点で!」。 ■応援してくださる方のお陰 そして、この先20周年、30周年などこの先に向けての気持ちも、染谷らしく謙虚に語った。 「俳優の仕事は基本的に、自分のためにやっているとは言えないです。自分のためにやると限界がきたり視野が狭くなったり。何のために俳優をやっているのだろうってことをちょっと見失っちゃいそうになります。やっぱり一番は応援してくださる方とか、作品を見に来てくださって方。そういう方々への感謝を込めて、お客さまのためにっていうのを心掛けています。15周年、最初は死体役やせりふのない役…本当に小さなお仕事からコツコツとやってきているから今の自分があって。それは応援してくださる方のお陰だなって思っています。これからも皆さんの心を明るくしたり、あっと驚いてもらえるような作品に出演していきたいと思います。これからも…20周年、30周年とよろしくお願いしますと伝えたいです」。