【2024年注目選手リスト】NTT西日本・伊原陵人 智弁の先輩、阪神・村上と同じ舞台へ「平均球速」アップと「落ち球」磨く!【社会人野球 投手】
セットポジションからキレのあるボールをテンポよく投げ込んでいく姿は、見ていて気持ちがいい。去年7月の社会人・都市対抗野球1回戦。NTT西日本の先発マウンドに上がったのは入社1年目のサウスポー、伊原陵人(23)。 三菱重工East相手に6回7安打2失点の好投。試合には敗れたものの、堂々たる投球を見せた。智弁学園(奈良)で甲子園に出場、大商大では大学野球選手権に出場しているが、大舞台で積んだ経験値を1年目から発揮した。 伊原は「たくさん投げさせてもらって、いろんな経験ができた1年だった。自信のあるコントロールであったり変化球であったり、(社会人でも)通用するなと感じた部分もあった。」と2023年シーズンを振り返る。
社会人2年目の進化へ ストレート球速アップに取り組む
しかし、それ以上に課題を感じた1年でもあった。「どうしても、もう一つ何かないといけない。真っすぐのスピードであったり、三振を奪える変化球であったり。今年はそういう所を突き詰めていかないと去年のようには行かない。」 2年目の進化へ、まず取り組んでいるのはストレートの平均球速アップだ。自身最速の147キロは大商大2年時に計測したもの。NTT西日本入社後は、最速144キロと球速に伸び悩みを感じていたという。「先発として1回から9回まで143キロ~144キロで投げて、力を入れたら147キロ~148キロというのを目指しています」。 武器となる変化球の習得にも励んでいる。 「落ち球(フォークボール)ですね。もともと持ってはいるんですけど、3ボール2ストライクなど、ここ一番で投げられるかというと、そういうボールではなかった。もともと膨らんでしまうフォークボールだったので、できるだけストレートに近いように落とすことができれば、投球の幅も広がってくると思う」。
伊原には、高校時代から追いかけ続けている人物がいる。奈良・智弁学園の2年先輩にあたる村上頌樹(阪神タイガース)だ。