映画史に残るあの名シーンが色鮮やかに蘇る! 相米慎二監督作品『お引越し』4K比較映像公開
『セーラー服と機関銃』『台風クラブ』などの相米慎二監督作品『お引越し』『夏の庭 The Friends』が4Kリマスター版としてスクリーンに蘇る。この度、4Kリマスター版と35ミリオリジナルネガフイルムの違いを確認できる、『お引越し』の比較映像が公開された。 両親の別居から家族の危機に揺れる小学6年生の少女の心を躍動感たっぷりに描いた、相米慎二監督の後期を代表する映画『お引越し』。栗田豊通撮影監督の監修のもと作業を施した4Kリマスター版は、昨年、ヴェネチア国際映画祭クラシック部門(ヴェニス・クラシックス)に出品され、最優秀復元映画賞を受賞する快挙を成し遂げた。「ヴェニス・クラシックス」は2012年に設立された部門で、過去1年間に復元されたクラシック作品の中から、特に優れた作品が選出される。2022年に鈴木清順監督の『殺しの烙印』4Kデジタル復元版が、アジア映画として初めて最優秀復元映画賞を受賞したことも記憶に新しいが、今その受賞をきっかけに世界各国で相米慎二監督の再評価の波が訪れている。 4Kリマスター版では、制作当時の35ミリオリジナルネガフイルムはできなかった色の表現にもこだわりが。特に暗闇のシーンの黒色の諧調や火祭りの炎の光の表現などに力が注がれ、より立体感が増した映像を味わうことができる。 映画『お引越し』『夏の庭 The Friends』4Kリマスター版は、2024年12月27日(金)より全国順次公開。
otocoto編集部