学校でも活用広がる「避難所運営ゲーム」とは? 「ペット連れ」「発熱あり」「要介助」など避難者の抱える様々な事情を考慮…部屋振り分けを”疑似体験”
2017年に結成された「鳥大防災Lab.」。 これまで防災グッズづくりのワークショップを開くなど、地域の防災教育に貢献してきました。 最近では自治体や学校などで避難所運営ゲームの体験会も開き、その活動の幅を広げています。 鳥大防災Lab.岡島悠斗さん(4回生) 「ゲームという楽しいもので防災や災害を学ぶきっかけになってもらえればうれしいと思っています」 先ほどの鳥取西高校。 活発に意見を交わす生徒たちは、「鳥取は高齢者が多いから1階の広い部屋を高齢者用に」とか「外国人や乳幼児連れ、ペット連れなどは配慮が必要」など話し合いながら部屋を振り分けていました。 また、「食事は子ども優先」「コンセントは予約制」「掃除は当番制」など避難所が円滑に運営できるルールなども考えていました。 生徒 「その人にあった部屋とか対応というのを取らないといけないし、別の人とも兼ね合いがあるので、そこを適度にみんなが満足するような対策をとるのが大変だなと感じています」 生徒 「起床時間とか食事の時間とか細かいルールも決めないといけないし、あとからどんどん問題も出てくることがあったので、それが難しかったです」 また、運営側の大変さを知ることで利用する側の心構えも持てたようです。 生徒 「避難所は本当にいろんな人が苦しい、いろいろ回らない部分も多いと思うので、他の人に配慮しながら使うことが必要だなと感じました」 鳥取西高校 岸本陽子 教諭 「大人になってから自治体とか地域でリーダーとして活躍する生徒というのが非常に多いと思いますので、こうした体験を通してリーダーになった時のことを考えてもらえたらうれいしいと思います」 ゲームは鳥取県が貸し出しをしていて、自然災害が頻発する昨今、防災研修などでぜひ活用して欲しいとしています。
山陰放送