【相良茉優 ライヴレポート】『相良茉優 ソロデビュー記念スペシャルイベントEveryone’s Smile』2023年11月25日 at 神田明神ホール
11月15日にアルバム『Smile my style』でアーティストデビューを果たした声優・相良茉優が、11月25日に神田明神ホールで『相良茉優ソロデビュー記念スペシャルイベントEveryone’s Smile』を開催した。トークやゲームを通して、ファンとアーティストデビューの喜びを分かち合ったほか、イベント後半にはミニライヴを開催しデビューアルバム収録曲をいち早くファンの前で生披露した。その昼公演、第一部をレポートする。 相良茉優 神田明神ホール公演 その他の写真 “まゆち！ まゆち！”というファンのかけ声に誘われるように、ステージに登壇した“まゆち”こと相良は“ついにこの日が来ました！ みなさんのお顔を見ながらのイベントが開催できて、とても嬉しいです”と開口一番、喜びを口にした。イベントは事務所の後輩であり、OPENREC.tvにて配信中の『相良茉優のFUN！FAN！FACTORY』でディレクターも務める声優・塩口量平が進行を務め、暴走しがちな彼女の手綱をしっかりと握りながら、ハイテンションでノリのいいトークスキルを発揮してイベントを盛り上げていく。 最初のコーナー『全然大丈夫！ みんなをSmileにしよう！』は、事前に集めたお悩みを相良が解決してSmileにしてあげようというもの。「女性が多い職場でなかなか馴染めません。どうしたらいいでしょうか？」という男性会社員からの相談では、話を聞くうちに何かを感じ取ったまゆち。相談者の男性に気になる女性がいることを突き止め、気づけば恋愛相談に発展。胸に秘めた想いを大勢の前で吐き出した相談者は、どこかすっきりした様子で相談を終えた。 そして、『まゆち人生ゲーム！～デビューまでの軌跡～』では、客席を人生ゲームの盤面に見立て、サイコロを振って止まったマスのミッションに挑戦。エピソードトークのマスで第17回声優アワードで虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会として歌唱賞を受賞した時のエピソードを披露し、“憧れのステージ。個人でも立ってみたいと思った”と想いを告白する場面も。他のマスでは幼稚園児になったり語尾に“ワン”をつけてしゃべるなど、次々とミッションをクリアーし、見事ゴールして叙々苑のお食事券をゲットした。 また、中盤は“まゆちのワンマンライヴ物語”と題した、会場を巻き込んでの朗読劇にもトライ。道のりで立ちはだかるさまざまな困難を乗り越えて、ワンマンライヴ会場に辿り着くというストーリーで、抽選で客席から選ばれた3人のファンも参加し、素人は思えない演技に見事なアドリブで対応したまゆち。会場が一体となってストーリーを盛り上げた。 いよいよライヴパート！ デビューアルバム『Smile my style』のラストに収録した表題曲でスタートすると、ノリのいい明るく元気な同曲に“オイ！ オイ！”と会場からかけ声がかかる。サビでは可愛い振り付けも披露し、“ライヴパートも盛り上がっていきましょう！”と会場に呼びかけたまゆち。続く「Go for it！」では観客はペンライトを振って応援。観客のクラップを受けながら人差し指を突き上げてポーズを決め、MCでは“リハーサルでは誰もいなかった客席に、みんながいるとやっぱり気持ちも入るね”とコメントした。続いて、可愛くファンタジックな世界観が広がる「キミガスキ」を歌唱（第2部では「ノンノンシュガーシュレーディンガー」）。顎に手を持ってきて首を傾げるあざと可愛い振り付けや、ふわっとした可愛いさのある歌声で観客を魅了する。一転、「ナチュラルガール」では低音のヴォーカルを気怠い雰囲気で歌い、ラストナンバー「全然大丈夫」では“勝手にタオル曲だと思っている”と煽り、観客もタオルを回して《ぱんぱぱんぱん～》と曲に合わせてクラップ。そんな客席を嬉しそうに見渡しながら、最後はジャンプで曲を締め括った。 歯に衣着せぬストレートな物言いと、裏表のないキャラクター性、表現力豊かな歌声で人気の相良茉優。ライヴを終えて“初めてのイベントでどうなるか分からなかったけど、いい意味で緩くて、好き勝手にやらせてもらえて、すごく楽しいイベントでした！”と笑顔で語る。ライヴ中のMCでは“いずれ1stワンマンライヴで、生バンドを背負ってみたい”と展望も話していたし、アーティストデビューという夢を実現した今、またひとつ追いかける夢が増えたようだ。 取材：榑林史章 セットリスト 01. Smile my style 02. Go for it 03. キミガスキ 04. ナチュラルガール 05. 全然大丈夫
OKMusic編集部
