6月解散なら与党過半数割れの危機⁉【松田馨の議席予測~自民党・公明党編~】
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年5月17日に公開された動画のテーマは「6月解散で自公の議席数はどうなる?」 衆院補選が終わり、解散総選挙が近いという声もあります。選挙プランナーの松田馨さんをお迎えし、6月解散の可能性と最新の議席数の予測、主要各党の動きを詳細に紹介します。 【このトピックのポイント】 ・6月解散は?3月の議席数予測から2か月の変化を解説 ・議席数の予測で考えるべき変数は「投票率」と? ・最新の議席数予想は?どの党が躍進する?
6月解散、する?しない?!補選前の予想の根拠も解説
そもそも、6月解散に踏み切る可能性は?しぼみつつあるという声に対し、松田氏は「こればっかりはホント、総理にしかわからない」と濁します。 松田馨氏「岸田さんって、最初のころは『検討使』と批判されてましたけれど、(何をというかはさておき)バシバシ決めて実行されているかたなので、『勝負師・岸田文雄』の声もありますので、6月解散もあり得るんじゃないかって……」 「ふつうだったらありえないよね、でも岸田さんだったらやるかもしれないという、そういう空気」があると紹介します。 岸田総理が6月解散を決断した場合の、議席予測は。 補選前の3月に松田氏が週刊誌『FLASH』で予測した議席数は、次の通りでした。 自民党244議席(-17) 公明党22議席(-10) MC鈴木邦和「ただこの数字、補選前でしたよね」 松田氏がこの数値を実際に分析したのは2月後半。NHKでの自民党支持率が30%台だった時期だったとのことですが……「ちょっと前なのに、だいぶ変わった感じがしますねえ」と顔を見合わせる2人。 松田氏「(今は)だいぶ厳しい状況ですね」
6月に解散するとした場合の「自民244議席」と算出した根拠には、松田氏は「当然、解散前にある程度打つ手を打って、支持率なども回復してからでないと勝負しない」という点があったと話します。 前提は、以下の2点が衆院解散前に行われたということになります。 ・定額減税があり、賃上げなどが一定水準に達した、ボーナスが増えたなどの評価が報じられる ・裏金問題の関係者に一定の処分が行われ、政治資金規正法が改正される そこから現在で変わっているのは、 ・政治と金の問題が長引き過ぎたこと ・党内の処分などにも時間がかかっていること になります。処分の内容にも厳しい見方をされる中、「政治改革に後ろ向きなイメージを持たれ、自民党の支持率がどんどん低下している」と指摘します。 松田氏「これまでは、内閣支持は下がっても、自民党の支持率は3割以上をキープしていました。(2月下旬の)予想時点もそうでしたが、今では自民党の支持率は30%を切っていて。選挙ドットコムの調査では20%台前半まで支持が溶けていっていると」 松田氏は、無党派層の動きにも着目します。 松田氏「無党派層というのは、過去の選挙を見ても投票率が低い。無党派層は多くなったけれども、自民党には入れたくない。期待できる野党がない。野党の支持率はずっと伸び悩んでいますから。『じゃあ投票に行かない』のは、投票者に占める自民党支持層の割合が増えるので、それであれば一定崩れないという予想だったんですが、今(予想を)やるとなると……もっと減るでしょうね」