息子が進学で一人暮らしを始めることに。節約のために「ワンルーム」を提案したら反発されたのですが、大学生でワンルームの部屋は一般的ではないのでしょうか…。
大学進学をきっかけに一人暮らしを始めることになった子どもに「ワンルーム」の部屋を提案したところ、予想外の反発を受けたという人もいるでしょう。大学進学にともない一人暮らしを始める学生にとって、住まい選びは大切なステップであり、間取りや家賃など、さまざまな条件を考慮する必要があります。 ▼アパートの1階と2階で「家賃」はどれだけ変わる? 1階暮らしのメリット・デメリットも紹介 また、ワンルームの部屋が大学生にとって一般的かどうかが気になる人もいるでしょう。 本記事では、一人暮らしの学生が住む間取りや家賃相場を紹介するとともに、大学生に人気の間取りである「ワンルーム」と「1K」の違いやそれぞれのメリットについて解説します。
学生の一人暮らしに関するアンケート結果
全国大学生協協同組合連合会の「第59回学生生活実態調査の概要報告」によると、一人暮らしをしながら東京の大学に通っている学生が住む部屋の間取りの割合は表1の通りです。 表1
出典:全国大学生協協同組合連合会「第59回学生生活実態調査の概要報告」より筆者作成 最も多いものは1Kで、半数以上という回答が得られました。一方、ワンルームも31%と決して少ないわけではないことが分かります。一人暮らしの大学生には、1Kやワンルームが選ばれることが多くあるといえるでしょう。 次に、一人暮らしの学生が支払っている家賃の割合を表2にまとめました。 表2
出典:全国大学生協協同組合連合会「第59回学生生活実態調査の概要報告」より筆者作成 家賃は6万~7万円あたりが半数以上と分かりました。
ワンルームと1Kの違い
大学生が一人暮らしを始める際、住まいの選択肢として「ワンルーム」と「1K」がよく挙げられます。2つの間取りは似ていると考えるかもしれませんが、実は生活の仕方は異なります。ワンルームは、キッチンと居室が一体となった間取りで、仕切りがありません。そのため、部屋全体にエアコンの風が行き渡り、空間を有効に活用できます。 一方で、1Kは「1部屋+キッチン」という構造で、キッチンと居室が壁や扉で仕切られています。仕切りがあることで生活にメリハリを生み、居住空間のプライバシーを守ることが可能です。 どちらも20平方メートル~25平方メートル程度の広さが一般的で、大学生や社会人の一人暮らしに適したコンパクトな間取りです。しかし、キッチンの位置や仕切りの有無は家賃や快適さに影響を与えるため、自分の生活スタイルに合うほうを選びましょう。 ■ワンルームのメリット ワンルームの最大の魅力は、シンプルさと使いやすさです。キッチン、居室、寝室が一つの空間にまとまっているため、エアコンの効率がよく、冷暖房の光熱費を抑えられるメリットがあります。 さらに、掃除の手間が少ないことも見逃せません。一部屋のみのシンプルな構造のため、学生生活で忙しい中でも部屋をきれいに保ちやすいのが特徴です。家賃が比較的安いことから、限られた予算で一人暮らしを始める学生には現実的な選択肢といえるでしょう。 ■1Kのメリット 1Kの一番の特徴は、キッチンが居室とは別に設けられている点です。空間が区切られていれば生活にメリハリを与えてくれるとともに、料理の臭いや煙が寝具や衣服に染みつくことを防ぐため、自炊する学生に適しています。また、玄関から部屋が直接見えないため、訪問者が来た際にプライバシーを守れます。 さらに、居室が独立していることで生活シーンを分けられるため、勉強や趣味に集中しやすい環境を作り出せるでしょう。ワンルームと比べると家賃がやや高めの物件が多いですが、プライバシーや快適さを重視する学生にとっては投資価値のある間取りといえるでしょう。
学生の賃貸は1Kが半数以上だがワンルームも3割と多い傾向
大学生の一人暮らしにおける住まい選びでは、1Kが半数以上を占める一方で、ワンルームも約3割の支持を集めています。どちらの間取りにもそれぞれメリットがあるため、予算や生活スタイルに応じた選択が求められます。 なお、家賃の多くは6万~7万円であるため、住まい選びが生活費全体におよぼす影響は少なくありません。子どもの希望やライフスタイルを尊重しながら、最適な住まいを見つけることが大切です。 出典 アットホーム 大学生の一人暮らしの家賃平均はいくら?いい部屋の探し方も解説 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部