山下智久、 『ブルーモーメント』を終えての心境 自身の過去作は「今の自分に繋がっている」
山下智久が主演を務めるフジテレビ系水10ドラマ『ブルーモーメント』の最終話が、6月26日に15分拡大SPで放送される。 【写真】『ブルーモーメント』山下智久の場面写真 観測史上最強クラスのスーパー台風が東日本に迫り、それに伴う遠隔豪雨で大きな被害が起こった。これまで、気象災害から人命を守るために活動をしてきたSDM(特別災害対策本部)だが、この史上最大のピンチにどう立ち向かうのか。 そんなクライマックスを前に、山下にインタビュー。現在の心境や友情出演キャストとの関係性について、時折笑みをこぼしつつ、ざっくばらんに語ってくれた。 ●「大変な仕事だなというのは改めて実感しました」 ーー『ブルーモーメント』の最終話放送を前に、率直な気持ちを聞かせてください。 山下智久(以下、山下):雨を降らせたり、風を吹かせたり、物理的にも大変な撮影ではあったんですけど、まず何より、大きな怪我や事故がなく、無事に撮影を終えることができて嬉しく思っています。まだ実感が湧かないので、1~2週間経ったころに寂しさを感じるのかなと思います。 ーーまだ終わった実感がないんですね。 山下:本当に「こんなに実感が湧かないもんだっけ?」というぐらい終わった気がしないので不思議です。余韻が長いですね。ただ、家に帰って「そっか。もう台本を覚えなくていいんだ」とは思います。あまりにも癖になりすぎていたから、(クランクアップ後も)「次なんだっけ?」が一瞬頭をよぎりましたね。 ーー視聴者の皆さんからの反響が非常に大きかったドラマです。山下さんのもとにもその声は届いていたのでしょうか? 山下:たくさんの方にリアルタイムや配信で観ていただいて、愛される作品になっているなと感じていました。いろいろとメッセージをいただき、それが僕らのモチベーションにもなっていたので、本当に感謝しています。 ーー雪山や豪雨のシーンなど、大掛かりな撮影もあったかと思います。苦労した点はありますか? 山下:ヘリのシーンや、大掛かりなグリーンバックで撮影するシーンもそうなんですけど、個人的には台詞が多くて……。ありがたいことなんですが、普段耳にしない言葉がとても多かったので、一番苦手な科目の試験がずっと続いてるみたいな(笑)。 「全然終わらない試験期間が4カ月続いた」と思ってくれたら、僕の気持ちを理解していただけると思います。 ーー(笑)。この作品で得たもの、気づきがあれば教えてください。 山下:やはり、大変な仕事だなというのは改めて実感しましたね。それと同時に、スタッフさんやキャストを含め、それぞれが自分の持てる力を出し切る現場にいられるというのは、かけがえのないことなんじゃないかなと、改めて気づかされた気がします。あと、本当に日本は災害が多い国なので、自分自身もしっかり準備して備えていきたい。そういう気づきを与えてくださいましたね。 ーー主人公・晴原柑九朗を演じるなかで心がけたところがあれば教えてください。 山下:「晴原という人の軸はどこなのか」は忘れないようにしていました。自分が乗り越えなきゃいけない試練とどう向き合っていくのか、これから先どう生きていくのか、過去と今と未来という「現在地と目的地」を頭の中に地図を描いて進んでいました。 ーー放送開始前のインタビューで「キャストさん、スタッフさんに頑張って話しかけてチームワークを高めたい」とおっしゃっていましたが、振り返っていかがでしたか? 山下:大成功だったと思います。最初は心がけて話しかけていたんですけど、途中からはいい意味で気を遣わず、その場その場で頭に浮かんだことをナチュラルに質問していたし、いろんな会話をしたと思います。 ーーどんな会話をされたんですか? 山下:たわいのない話をしましたね。読んでる本について、地元の居酒屋さんの話、休みの日の話……ざっくばらんに話せたのは大きかったと思います。