「悔しさで練習が頑張れる」“呼吸できないくらい”緊張も島田麻央が堂々4連覇 フィギュアスケート全日本ジュニア選手権
◇フィギュアスケート 全日本ジュニア選手権 最終日(17日、広島・ひろしんビッグウェーブ) 18歳以下のフィギュアスケーター日本一を決める全日本ジュニア選手権。女子シングルでは16歳の高校1年生・島田麻央選手が4連覇を達成しました。 これまでも浅田真央さんや安藤美姫さんらが優勝し、勢いそのままにシニアの大会で頭角を現すなどジュニアスケーターの登竜門となっているこの大会。 これまで中学1年生で初めて優勝してから3連覇を成し遂げている島田選手は、今大会でもショートで首位に立ちフリーを迎えていました。 最終滑走の島田選手は冒頭のトリプルアクセルを成功。続けて自身最大の武器でもある4回転トウループで転倒してしまいますが、終盤にかけて3回転ジャンプを成功させれば、すべてのスピンで最高評価「4」を獲得。ミスはあったものの、王者の貫禄を見せて4年連続の栄冠に輝きました。 演技後、「6分間練習が終わってからすごく、呼吸ができないくらい緊張した。『とにかく思いきりいこう』と思えたことで、降りたジャンプはミスしなかった」と、大一番直前の胸中を語った島田選手。 成功とはならなかった4回転トウループについては「(正確に氷上に)降りたい気持ちがたくさんあったので転倒してしまって悔しい」と話しますが、「思いきって跳ぶことができたので悔いはないです」と、正直な気持ちを明かします。 12月にはジュニアグランプリ(GP)シリーズのファイナルに出場。「悔しい試合になってしまったんですけど、悔しさで練習が頑張れる。この悔しさを味わってよかったと思えるようにファイナルではいい演技をしたい」と意気込みます。 またその先には、昨季15歳ながら3位と表彰台に手をかけたシニアの全日本選手権に出場する予定の島田選手。「挑戦者なのでどんどん挑戦していって、素晴らしいお姉さんたちについていけたらいいなと思っています。この試合もですけど、通過点だと思ってどんどん挑戦して、シニアになっても戦っていけるような選手になりたい」と決意を語りました。