日本でもかき氷ブームを 台湾の「ICE MONSTER」上陸
台湾で人気のかき氷専門店「ICE MONSTER(アイスモンスター)」が日本に上陸した。4月29日に東京・表参道に日本第1号店がオープン。ふわふわした新食感のかき氷で、日本でも「かき氷ブーム」をつくりたいと意気込む。 【写真】キティちゃんが行列一番乗り 「アイスモンスター」オープン アイスモンスターは1997年に創業。創設者のオーナー、フランク・ロー氏は「マンゴーかき氷」の第一人者と言われる。氷を削る機械は台北本店と同じものを導入し、かき氷を本国と同様に再現。季節限定メニュー、日本限定メニューも展開する。
「きーん」としない台湾かき氷
オープン初日となった29日は、GW初日ということもあり、約1000人の行列ができた。店の前では通行人の「台湾にあるのを知ってる、食べたことがある!」などの言葉が飛び交ったり、店を記念撮影していく光景がみられた。 行列一番乗りのスイーツ好きな30代女性は「テレビで見て食べてみたかった。マンゴーかき氷はやわらかくてなめらか、濃厚で今までとは全く違う食感、また食べたい」。アイス好き20代男性大学生2人連れはコーヒーとマンゴーをそれぞれ注文。「コーヒーはアイスがのっていて、口の中でいろいろな味が楽しめた。何とも説明しづらい食感が魅力的」と語る。台湾台北本店で食べたことがある人によると、かき氷を食べると「きーん」とする感じを受けることがあるが、台湾かき氷の場合、その感覚がまるでないという。
日本進出にあたり、ブランディングプロデュース事業などを手がけるトランジットジェネラルオフィス(東京都港区北青山)と、食品輸入や製造を手がける片岡物産(東京都港区新橋)がアイスモンスタージャパン(東京都渋谷区神宮前)を設立した。 トランジットジェネラルオフィスの中村貞裕社長は、アイスモンスターを手がけたのは台湾旅行がきっかけだったという。カフェブームなど数々のトレンドを仕掛けてきた同氏は、台湾を旅行した際、現地で人気が高かった「台湾かき氷」を紹介され、日本でも「かき氷ブーム」をつくりたいと考えた。「ゴールデンウイークのオープンを目指していた。表参道店が落ち着いたら都内で他にも2~5店舗の展開を考えている。様子を見ながらその後の全国への展開を考えていく」と展望を語った。 (ライター・中村曜子)