キャデラック「高級オープンカー」 シートに “木” 使用 50年代カラーの電動2+2「ソレイ」限定生産か
パーソナライズ技術を示すコンセプト
キャデラックは、新型の高級EVコンバーチブル「ソレイ(Sollei)」のコンセプトモデルを公開した。セダンのセレスティックのドロップトップ版で、量産化の可能性がある。 【写真】かつてのエルドラドを彷彿とさせる高級オープンカー【キャデラック・ソレイ・コンセプトを写真で見る】 (9枚) ソレイという車名は太陽(sun, solar)とレジャー(leisure)を組み合わせた造語。1950年代のエルドラドを彷彿とさせるコンセプトだが、メルセデス・ベンツやベントレーのような高級ブランドに挑むキャデラックのパーソナライゼーション能力を示すために製作された。 マニラ・クリームと呼ばれる独特のカラーリングは、1957年と1958年に使用されていたカラーものだ。職人によって手作業で塗装されたという。 インテリアには同色のナッパレザーと、太陽光の下で日の出のように見えるというピンク色の顔料が使用されている。シートバックは手作業でカットされた「サンバースト」パターンの無染色ウッドパネルで飾られている。 キャデラックによると、ソレイは「バードウォッチング愛好家」も視野に入れて設計され、車内には鳥を呼ぶ3Dプリントのホイッスルと、見つけた鳥を記録するための革表紙の日誌が備わる。 キャデラックのデザイン責任者エリン・クロスレー氏は、「ソレイは旅の発見を再構築し、周囲の自然とつながるパーソナライズされたドライブ体験を思い描いています」と語った。 キャデラックはソレイの量産化計画を明らかにしていないが、セレスティックをベースにしていることから、その可能性は高いと思われる。 キャデラックは「将来のビスポーク(カスタマイズ)の限界を押し広げるもの」と述べ、ロールス・ロイスのドロップテイルと同様に少量生産される可能性を示唆している。 電動SUVのオプティックとリリックを欧州市場に投入するなど、キャデラックは米国以外の市場での事業を活性化させている。
チャーリー・マーティン(執筆) 林汰久也(翻訳)