作新学院が8強一番乗り 英明とのシーソーゲーム制す センバツ
第95回記念選抜高校野球大会は第7日の25日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で3回戦が始まり、作新学院(栃木)が英明(香川)との大激戦を9―8で制し、ベスト8一番乗りを決めた。作新学院の8強入りは通算4回目で第72回大会(2000年)以来、23年ぶり。 【今大会のホームランを写真特集で】 英明は一回、4番・寿賀弘都投手(3年)の左越え適時二塁打で1点を先行した。 作新学院は二回に反撃。1死一、三塁から、8番・草野晃伸選手(3年)の一塁への適時内野安打で同点とした。 作新学院は六回に3点を勝ち越されたが、七回に塙綸ノ亮選手(3年)、高森風我選手(3年)の連続適時打で2点を返した。さらに、八回に無死満塁の好機を作り、東海林智選手(3年)、代打・宮本隼希選手(3年)の連続適時打などで4点を奪い、逆転した。 八回に英明に4点を奪われて再逆転を許したが、作新学院は九回、武藤匠海選手(3年)が左越え2ランを放ち、再び試合をひっくり返した。 投げては、先発・川又楓投手(3年)から小刻みな継投で逃げ切った。 作新学院は第10日第1試合の準々決勝で光(山口)と山梨学院の勝者とぶつかる。 初戦で智弁和歌山を降してセンバツ初勝利を挙げた英明は、甲子園で春夏通じて初の準々決勝進出はならなかった。【岸本悠】 ◇試合前から「激闘になるぞ」と ◇作新学院・小針崇宏監督 試合前から18人出る気持ちで準備しよう、激闘になるぞと伝えてきた。前半は大振りで思うような打撃ができなかったが、2巡目からつなぐ意識を持てたことが粘りにつながった。最後まで諦めずに戦えたことが、選手たちにとって良い自信、経験になると思う。 ◇粘り強く戦えた ◇英明・香川純平監督 最後まで頑張ったが、土壇場で相手の対応力がさすがだった。ただ、結果的に逆転負けになったが、粘り強く戦えた。チームで戦えば甲子園でも勝負できるという手応えはあった。成果と課題をもう一度見直したい。