U-17日本代表初招集で10番。“大器”MF松本果成(流経大柏)は「自分がブレイクしたっていう起点となるような」一週間に
初めて年代別日本代表に選出された“大器”が、「キャラじゃないんで。人生ではないですかね。多分初めて」という10番で国際大会に挑む。 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 「第26回国際ユースサッカーin新潟」(9月12日~16日、新潟)に出場するU-17日本代表が10日、新潟市内で合宿をスタート。同大会で10番を背負うMF松本果成(流通経済大柏高)は9対9のトレーニングで右サイドを駆け上がり、クロスやシュートにもチャレンジしていた。 初日の感想については、「一番、移動中が緊張していました」と苦笑。だが、ピッチではリラックスして、コミュニケーションも取れたという。「流経でやってるインターセプトだったり、普段打たないですけど、シュート打ったりできたんで、それはちょっと良かった。今日やってみた感じ、自分が思ってた以上に動いたりできた」と前向き。これから、技術力の高い選手たちと頼り合いながら自分の特長を発揮していく考えだ。 松本は、プレミアリーグEAST前半戦で首位を快走した流通経済大柏高(千葉)の攻撃的サッカーの象徴の一人。182cm、76kgの恵まれた身体と50m走6秒台前半の俊足、推進力、Jリーガーと比較しても多いというスプリント力を備えた大型右SB(WB)は、攻撃参加を繰り返して対戦相手の脅威になってきた。自身の評価も急上昇。すでに来季からの湘南ベルマーレ加入内定を決めている。 2007年早生まれの松本は、今回が待望の年代別日本代表初招集。「目指していたんで。年下だろうと関係なく入れたのが嬉しいです」。おそらく大半の選手は所属チームから代表入りの報を聞いているはずだが、松本は「(コーチ陣から)何も言われずに、記事見て自分も知りました。(代表チームの10番であることも記事で知り、)だいぶびっくりだった」と微笑む。 サプライズありの初招集だったが、自分の将来のために貴重な機会。松本は「10番つけて目をかけてもらえると思うんで。ここが、『自分がブレイクしたっていう起点となるような、そういう1週間にできたら。スピードや、インターセプトからのドリブルとかだったり、自分がチームで求められてるものをこういうところでも変わらず出していけばいい」と思いを口にした。 9月7日に湘南内定のリリースが出たばかり。「チームの看板を背負ってるというか、(湘南ベルマーレの)名前を自分がもらってるんで、それに恥じないようにプレーして、もう皆さんに期待してもらえれば嬉しい」。流経大柏、湘南、そして日本を背負って戦い、活躍して、「第26回国際ユースサッカーin新潟」を「松本果成がブレイクした大会」にする。