最終予選で今も忘れられない本田圭佑の言葉…浅野拓磨「そのとき初めて最終予選の重みを感じた」
自身3度目のW杯アジア最終予選に臨む。日本代表FW浅野拓磨(マジョルカ)は5日の中国戦(埼玉)で幕を開けるアジア最終予選を前に、「一つ言えるのは簡単じゃないということ。(W杯に)行けるも行けないも紙一重。そこは分かり切っているので、自分たちの持っているものを出し切るしかない」と表情を引き締めた。 【写真】「美人すぎ」「色っぽい」「めまいがしそう」元TBS宇垣美里アナのユニ姿に大反響 言葉には実感もこもる。ロシア大会、カタール大会とW杯アジア最終予選は2大会連続で黒星スタートと、初戦でつまずいた。ロシアW杯出場を決めた17年8月31日のオーストラリア戦(○2-0)では当時22歳だった浅野が先発に抜擢され、決勝点をマーク。98年フランスW杯以降、過去のアジア最終予選で初戦が黒星だったチームはすべて予選敗退に終わっていたという“W杯出場確率0%”のジンクスを打ち破り、W杯への扉をこじ開けた。 8年前、初戦でUAEに敗れたあとに選手の前でMF本田圭佑が話した言葉が、今も浅野の脳裏には焼き付いている。「本田圭佑さんがみんなに言っていたのは、簡単じゃないのは分かっていると。その前の予選もあまり良くなかったけど、そこからひっくり返してやってきたということを話していた」。当時21歳だった浅野は「やるしかないなという覚悟ができた」と当時を振り返る。 「若い選手の中でそのとき初めて最終予選の重みを感じた。やるしかないなと心が決まった自分がいた」。当時の日本代表キャプテンだった長谷部誠氏も今回からコーチとしてともに戦うことが決まった。浅野は「僕自身は(長谷部氏が)選手だったときから貫禄というか、一指導者みたいな雰囲気も持っていたので違和感はない」とすんなり受け入れた様子ながら、「一つのチームとしてやれることに喜びを感じる。一緒にやっていたので特別な気持ちはある」と感慨深そうだった。