青学大エース黒田朝日の弟・然は関東学生2部3000M障害予選で0秒32差で落選「4年間で結果出したい」
◆陸上 関東学生対校選手権第3日(11日、東京・国立競技場) 男子2部3000メートル障害予選が行われ、青学大の黒田然(1年)は第1組で9分6秒28の4位で、0秒32の僅差で決勝を逃した。「序盤は動きが良くてこのまま行ける、と思いましたが、残り2周で足に力が入らなくなりました」と黒田然は冷静にレースを振り返った。 黒田然は岡山・玉野光南高時代に日本高校歴代4位の8分40秒71をマークし、今大会の2部3000メートル障害では持ちタイムのランク1位だったが、今春、青学大に入学して生活環境が大きく変わったことで調子は上がらずに予選敗退を喫した。「大学は練習量が多いです。しんどい、の一言に尽きます」と思わず苦笑いして話した。 兄の黒田朝日(3年)は、今年1月の第100回箱根駅伝で2区区間賞を獲得し、青学大の2年ぶり7度目の優勝に大きく貢献したチームのエース。今大会の男子2部1万メートルでも27分52秒02で日本人トップの3位と力走し、2021年に近藤幸太郎(現SGH)がマークした28分10秒50の青学大記録を大きく更新した。「兄(朝日)は常に安定しています。27分台を出すことも予想していたので、驚きはありませんでした。僕は今年の青学大1年生の中では5000メートルの自己ベストが下から2番目なので、じっくりと練習を積んで、4年間で結果を出していきたいと思います」と然は、関東学生対校で苦いデビューとなったが、兄の朝日と同様に明るく前向きな姿勢を見せた。
報知新聞社