業界初取材。シュトーレン日本チャンピオンが作るシュトーレンは何が違うのか?「ブーランジェリー スドウ」(松陰神社前)日本最高の美味しさの秘密
よもぎと大納言が感じさせるシュトーレンの新たな世界
ここまで美味しさの秘密を徹底してお伝えしてきたが、そもそもなぜ数多くあるシュトーレンの中で、「ブーランジェリー スドウ」の「和み」はよもぎだったのか? その秘密を伺うと……。 須藤さん「この『和み』は、一般的なシュトーレンがドイツの伝統菓子であったことから、日本らしいものを作りたいということで考えたものです。僕が昔おばあちゃんと毎年、毎年一緒に草餅を作っていました。その時の美味しさやよもぎの香りをこのシュトーレンに詰め込みました。日本らしいものといえば、抹茶がわかりやすいですが、この懐かしい味と記憶の体験もあって、よもぎでシュトーレンを。食感のポイントとなるのは、ナッツ類もそうですが、このもち米パフです。シュトーレンを食べたときに口の中で食感のアクセントになり、日本人が好きなサクッ、カリッとした食感と香ばしさになります。」
年1回のイベントへの「美味しい想い出」に想いを馳せて丹精に、丹精に
この日のシュトーレンづくりは朝5時から始まり、休むことなく製造にいそしむ。お店も製造用に休みの日を作って、丸一日製造に当てるんだとか。 年々シュトーレンへの注目やニーズが集まる中で、「ブーランジェリー スドウ」では約2500本程度のシュトーレンを作っているそうだ。なぜそこまで、休むことなく製造するのか、そこには須藤さんの熱い想いがあった。 須藤さん「シュトーレンとは、本来クリスマスの時期を迎える喜びを楽しむものです。日本でも様々な時期に販売されてはいますが、多くの人が年1回の楽しみとして来て、買って、喜んでいただけています。 だから『昨年も美味しかったから、ブーランジェリー スドウのシュトーレンが今年も食べたいな』と思っていただければ、嬉しいです。何よりも美味しいと思っていただけることが大事なので、作る工程もご説明した通り、手間もかかっていますが最高に美味しいものを用意しています。一つ一つを丁寧に、そして魂を込めて作っているので、シュトーレンを通じて、楽しい年末を過ごしていただければ僕たちも嬉しいです。」 About Shop Boulangerie Sudo』(ブーランジェリースドウ) 東京都世田谷区世田谷4丁目3-14 共悦ビル アクセス 世田谷線松陰神社前駅から徒歩1分 営業時間 10:00~19:00 定休日 日・月・火(不定休 SNSにて告知) Phot&Writing/坂井勇太朗(編集長)
ufu.編集長 坂井勇太朗