学法石川の増子陽太が5000メートルで日本高校歴代6位&2年歴代最高をマーク 6月に日本選手権に挑戦も
陸上の日体大長距離競技会が13日、横浜市の日体大健志台陸上競技場で行われ、福島・学法石川高2年の増子陽太が男子5000メートルの最終組で13分34秒60の日本高校歴代6位の好タイムで走破した。昨年9月に長野・佐久長聖高の濱口大和(現3年)がマークした13分38秒40の日本高校2年生歴代最高の好タイムを更新した。福島・鏡石中3年時に3000メートルで日本中学記録(8分11秒12)をマークした逸材は、ケニア人留学生や実業団選手と堂々と渡り合い、6位でゴールを走り抜けた。 「きょうの目標は13分45秒でした。3000メートル通過(8分12秒)は速かったですけど楽でした。思った以上のタイムが出て自分でもびっくりしています。前のレースでチームメートがみんな頑張っていたので、いい刺激をもらって走ることができました。チームメート、松田和宏監督に感謝します。日本高校歴代1位の記録は今年中に出せれば、と思っていました。きょう、出してしまったので、今季の目標は13分20秒台にします。日本高校記録(13分22秒99、佐久長聖高・吉岡大翔、現順大2年)は来年、目指します」と増子は充実した表情で話した。 6月の日本選手権5000メートルの申込資格記録(13分36秒00)も突破。出場枠の30人以内に入れば高校2年生にして日本最高峰のレースに参加することができる。松田監督は「体調を考慮して考えます。いい経験になるので、体調さえ問題なければ挑戦することもいいと思います」と話した。 目標とする選手は、高校の先輩で、1万メートルの前日本記録保持者で現在歴代2位の相沢晃(旭化成)。松田監督は「相沢と同じタイプです。ラストスパートで勝負するタイプではなく、ハイペースで押していくことができます。将来は相沢のような選手になれると思います。20代後半になればマラソンもやれるでしょう」と期待を込めて話した。
報知新聞社