署長感謝状を受け取った（左から）常本拓哉さん、関龍也さん、田所明美さん＝三木署

　詐欺被害を未然に防いだとして、兵庫県警三木署は三木市内のコンビニの店長ら３人に署長感謝状を贈った。３人はそれぞれ、還付金やパソコンの修復サポート、宝くじ当選を装った手口の異なる詐欺被害を防いだといい、同署は「同時多発的に狙われたのに被害がなかった」と喜ぶ。 【写真】「娘です」。機転を利かせて特殊詐欺犯を撃退 　三木市末広１の会社員常本拓哉さん（３１）▽セブン－イレブン三木本町店の店長関龍也さん（４２）＝西自由が丘２▽同三木小林店の店員田所明美さん（４５）＝自由が丘本町。 　常本さんは金融機関で、携帯電話で通話しながらＡＴＭを操作する高齢女性を発見。関さんはパソコンの修復名目で電子マネーを購入しようとした高齢男性に気付いた。田所さんは当選金を受け取るための登録料に電子マネーを購入するという女性客の話を不審に思った。３人とも本人を説得した上で警察に通報した。 　感謝状の贈呈は１６日にあった。金融機関に勤めた経験がある常本さんは「会話内容からおかしかった」と振り返った。「常連さんだったのでいつもと違う購入品にあれ？　と思った」とは田所さん。関さんは「安心してもらうために今後も円滑なコミュニケーションを心がけたい」と笑顔を見せた。（小西隆久）