噂の“280分焼き”ステーキとは? 西麻布の隠れ家的レストラン「GINA GINA」に潜入
モデルとしても活躍するオーナーのこだわりから生まれた“ここでしか出合えないステーキ”を求め、肉好きエグゼクティブがリピートする「GINA GINA」。その魅力を存分に味わえる全7品の「280分焼きステーキ」GINAGINAコースを体験してきた。 【写真】「GINA GINA」の料理、店内
胃腸の働きまで計算した“軽やかなステーキコース”
飲食業を営む家系に生まれ、幼いころから食の英才教育を受けてきたモデルとしても活躍するオーナーの大森まなみさんが、「お肉の本当のおいしさを味わってほしい」と、2021年7月にオープンした「GINA GINA」。 イタリアやスペインの星つきレストランで研鑽を積んだ、小松岳史氏をシェフに迎え、絶品ステーキをメインに、旬の美味を生かした前菜や魚料理、季節のパエリアなど、月替わりのコースを提供。 ソムリエの資格を持つ大森さんがセレクトする料理を引き立てるワインとのペアリングも評判になっている。 「GINA GINA」が位置するのは、西麻布交差点のほど近く、六本木通り沿いのこぢんまりとしたビルの地下。 通りにサインの類はいっさいなく、専用階段を降りた先に深紅の看板が掲げられているのみという隠れ家的な佇まいも、ワクワク感とドキドキ感を駆り立てる。 店内は4~10名まで利用可能な個室と、パテーションで仕切られたカウンター席とテーブル席という3つのスペースで構成。いずれも1組限定でプライベート感を味わえるからか、会食やデートのほか、接待など、改まった席での利用も多いという。 シックで重厚感がある雰囲気は、大人のもてなしにぴったりだ。 今宵いただくシグネチャーメニュー「GINA GINA」コース(¥19,800)は、温泉卵に鶏の出汁をかけ、サマートリュフをのせた「岩崎さんの卵」でスタート。 トリュフの香りとあっさりとした鶏出汁の味わい、とろりと濃厚な卵……。やさしい味わいの温かい前菜は、「胃を温めて消化を促進することで、コースを最後まで楽しめるように」という配慮からだ。 次にサーブされた、北海道美瑛産の野菜を中心とした「40種類のサラダ」にも、こうした気遣いが反映されている。 たっぷりの葉物野菜の下には20種類以上の温めた果菜類、根菜類を敷き、ドレッシングはパプリカがベース。メインがステーキとはいえ、これだけの量と種類の野菜を摂れば、栄養バランスは申し分がない。 一見ボリューミーだが、異なる味や食感、香りを楽しんでいるうちに、ぺろりと平らげてしまった。 3品目の「季節のスープ」は、夏らしく、冷たいガスパチョ。 トマトをベースに、パプリカ、キュウリなどの夏野菜をミキサーにかけ、スペイン産のオリーブオイル、シェリービネガー、塩を加えたのみだという。 シンプルながら野菜の旨味が堪能でき、味わい深い。添えられている甘海老とモッツァレラチーズと共にスープを口に含むと、そこに濃厚さが加わり、また違ったおいしさが味わえるのもおもしろい。