性的暴行疑惑でも「ありえない」優遇? エリザベス女王の"お気に入り"だった王室メンバーとは
チャールズ国王の弟、アンドルー王子は亡きエリザベス女王の「一番のお気に入りの子」とされてきました。Netflixで配信が開始された『グレート・スクープ(原題:Scoop)』のストーリーの背景にあるのは、そうした女王と王子の関係です。 【写真】エリザベス女王にお別れを告げたロイヤルファミリーのフォトアルバム 2019年に応じた『BBC』の報道番組のインタビューは、王子にさらなる“惨事”をもたらしたとされています。原作の『Scoops』の著者であり、王子にインタビューしたサム・マカリスター氏は同書に、次のように記しています。 「王子がどのような人生を送ってきたかということも、忘れてはなりません。女王の三番目の子どもであり、二男、それでもずっと、一番のお気に入りの子だと言われてきたのです」 「どこへ行っても、ご機嫌を取られ……普通なら働く『チェック・アンド・バランス(抑制と均衡)』の機能が、王子に対しては働いていなかったのです。いまならあり得ないことですが、王子も周囲の人たちも、『いまこそ、王子に対する人々の見方を良い方に変えることができる』と考えたに違いありません」 実際にエリザベス女王は、インタビューをきっかけに窮地に陥った息子を、助けようとしていました。ジャーナリストのサイモン・アズボーン氏は2022年、『タウン&カントリー』誌の記事で、こう述べています。 「……王室の一員としても、軍人としても、アンドルー王子のキャリアがめまいを起こしそうな急降下を始めたときも、女王は王子を守ろうとし、それを態度で示していました」 王室担当記者のリチャード・ケイ氏は、アズボーン氏に対し、「ロイヤルファミリーに近い人たちや、王室で働いていた人たちは、それでもアンドルー王子は女王にとって特別なのだと言っています」と話したといいます。 そのことは、BBCのインタビューの後も、王子が公務から引退しても、変わることはありませんでした。
アンドルー王子は、性的暴行の被害を訴える女性から、米国で民事訴訟を起こされていましたが、2022年3月、和解金を支払うことで決着をつけました。 そのわずか数週間後に行われた亡きフィリップ殿下の追悼式に、エリザベス女王はアンドルー王子とともに姿を見せました。これは、息子を支える意思を明らかに示す、驚くべき行動でした。 その女王が逝去した2022年、アンドルー王子は公表した声明に、こうしたためていました。
「親愛なるママ、息子に対するあなたの愛、あなたの思いやり、あなたの気遣い、あなたの信頼を、私は永遠に、大切にしていきます」「……私は永遠に、最も深い愛と感謝の気持ちをもって、あなたを敬愛し続けます」
From TOWN&COUNTRY