虚偽の副業紹介し暗号資産だまし取る 容疑で男女22人逮捕 約3千人が13億円被害か
副業で高収入を得られると噓を言って暗号資産(仮想通貨)をだましとったとして、警視庁捜査2課などは詐欺の疑いで、東京都港区赤坂、職業不詳、岸本守恭容疑者(47)ら男女22人を逮捕した。認否を明らかにしていない。 捜査2課によると、岸本容疑者らは副業紹介サイトやLINE(ライン)の広告に出会い系サイトのサクラなどの副業を掲載。興味を持った人に、副業をするためにはサポートプランの購入が必要などと虚偽の説明をして、指定の口座に現金を振り込ませたり、暗号資産を送らせたりしていた。 令和5年1月から6年11月の間、20~70代の男女約3千人から計約13億円をだまし取った疑いがあり、捜査2課が解明を進めている。中には遠隔操作アプリをダウンロードさせられた人や、消費者金融で借金をさせられた人もいるという。 6月に島根県警が逮捕した人物の捜査で、東京都新宿区内にある岸本容疑者らの拠点を発見し、摘発に至ったという。 逮捕容疑は共謀して今年9月上旬ごろ、副業のために必要なサポートプラン料金を支払えば月100万円ほど得られるなどと噓をいって男性(20)から計97万5千円相当の暗号資産をだましとったとしている。