ラグビー 日本代表、課題の守備でもろさ露呈 選手も危機感「ディフェンスのゴールが見えない」「選手は降りてきたものでやるしかない」
◆ラグビー ◇リポビタンDツアー2024 日本14―59イングランド(24日、英トゥイッケナム) 【写真】トライを決める斎藤 ラグビー日本代表はイングランド代表に敵地で挑み、14―59の黒星。前半だけで5トライ、計9トライを献上しての完敗に、ゲーム主将のSH斎藤直人(トゥールーズ)は「特に前半の20、30分くらいまで常にプレッシャーを受け、自分たちのアタックを見せられなかった」と、振り返った。 この日はスクラム、ラインアウトで劣勢となり、モールから連続失点。ディフェンスラインも崩され、課題が改めて露呈した。日本は6月の今年初戦、イングランド戦(17●52)から失点の多さが課題で、直近の強豪国との対戦でもニュージーランド(19●64)、フランス(12●52)、イングランド(14●59)戦で大量失点。BK梶村祐介(横浜)は試合後「ディフェンスで正直、どこでボールを取るというプランも今はなくて。相手のエラー待ちになってしまっている。ディフェンスのゴールが見えないというのは、正直ある」と吐露した。 エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)がコンセプトに掲げる「超速ラグビー」は、現在攻撃を中心に練習しているという。一方、失点の多さから選手からは改善策の声が挙がっているとしつつ「現状、そこはあんまり練習を含めてフィールドに反映されていない」という。コーチ陣とのコミュニケーションも図りつつ「自分たちは、(首脳陣から)降りてきたものでしか出来ないので。現状は、降りてきたものでプレーしている」と説明した。 指揮官は試合後、テストマッチ4勝7敗に終わった今年を振り返り「特にここが伸びたという成長点もなければ、ここだひどくなった、という点もない」とコメント。この評価に、梶村は「正直、選手は降りてきたものでやるしかなくて。自分たちに降りてきた情報の中では、やれることはやったと思っている。言葉が難しいけど、お互いが成長しないと、ここから伸びることはないと思う」と危機感を募らせ「プランの変更はあまりなくて、同じような展開になって負けるということが続いていた感覚があって。もっと修正してゲームに臨めたのにな、という風には感じた」と、胸の内を明かした。
報知新聞社