極限まで落とした体脂肪率、バキバキ姿で有言実行の金 これぞ絞り切った筋肉美
「やっと金が獲れました」と、嬉しさと安堵が入り混じった表情を見せた原田理香。9月8日に静岡県で開催された「第28回日本クラス別ボディビル選手権」に出場した彼女は、女子フィジーク163cm超級で見事に優勝、自身2度目の戴冠となった。 【フォト&ムービー】体脂肪率3%!? 背中までバキバキな原田のステージショット 広島のトレーニングジムレモンに所属し、人気YouTubeチャンネル「レモンチャンネル」の“リカさん”としてファンも多い原田。女子フィジーク選手としても日本トップクラスの実力者であり、頂点を狙える位置にいるものの、なかなか金メダルには手が届いていなかった。 「今年の初戦のジャパンオープン(8月11日開催)では『金を獲る』と意気込んで臨んだのですが、2位となりすごく悔しくて。今回は有言実行で獲ることができました」 福井県で開催されたジャパンオープンの前日には、レモンチャンネルが主催するボディコンテスト「レモンクラシック」の大阪大会を開催しており、リカさんも運営の一人として奔走し、ファンとのコミュニケーションをとっていた。大会での出番は午後からとはいえ、多くの選手が前泊する中、リカさんは当日に会場入り。周囲のサポートも多分にあったろうが、調整の難しさがあったのは容易に想像できる。 そして、1ヶ月経った今回の日本クラス別選手権でも、またまた前日にレモンクラシックの広島大会を開催するというスケジュール。特に今回は広島から静岡と移動距離も長く、負荷は大きかったはずだ。 「そうですね…やっぱり前日に大会の運営もあったので、コンディションを調整するのは今回も少し大変でした。ただ、今回は8月のときを踏まえて、調整方法をガラっと変えました。あとは、食事をする時間をしっかりと決めるとか、立ちっぱなしでいるとむくんでしまうので、なるべく立っている時間を少なくしたりとか、そういう小さなことも含めてうまくいったのかなと思います」
ジャパンオープンでは優勝した新沼隆代と仕上がりの差はやや見られ、それが審査スコアにも表れていたが、今回は予選、決勝を通じて全審査員が1位票をつける“オール1”のパーフェクトスコアで完勝。体脂肪率は3%だと言われても驚かないほどバキバキに仕上がったボディで、あらためて日本トップを狙える女子フィジーク選手としての存在感を示した。 「次は前日に何もない予定なので(笑)。今年は表彰台を狙っていきたいです」 そう宣言したリカさん。次の舞台は、10月6日に大阪で開催される無差別級の日本一決定戦。過去最高成績は4位、さらに一段上へ登れるか期待したい。
取材・文・写真/木村雄大