もうすぐ給料日!【定額減税】で6月給与の「手取り」が4万円増えるわけではない?
定額減税により増える6月給与の手取りをシミュレーション
定額減税の適用方法を確認しましたが、実際に6月の手取りがどれくらい増えるのかを月収30万円(年収360万円)・独身の人でシミュレーションしてみましょう。 独身の人の定額減税額は、所得税が年間3万円・住民税が年間1万円です。 月収30万円の人が本来6月の給与から源泉徴収される所得税の目安額は6750円、住民税の目安額は1万2670円。前述のとおり住民税は6月の給与から控除されません。 よって、定額減税により増える6月の給与の手取りは1万9420円(6750円+1万2670円)となります。 *社会保険料は給与の15%・年収360万円で計算 また、控除しきれなかった残りの税額は、次回以降の給与等から差し引かれます。6月の手取りが4万円増えるわけではないことを、覚えておきましょう。
6月の給与明細を確認しよう
定額減税は毎月の給与から源泉徴収される税金が減る仕組みのため、給与明細や振込金額を確認しないと減税がされたことに気付きません。 そのため、6月の給与明細を確認して所得税と住民税の控除額がいつもより減っていることを確認しましょう。また、増えた手取りを何に使うのかも事前に決めておきましょう。
参考資料
・首相官邸「定額減税及び低所得者支援等(イメージ)」 ・国税庁「給与等の源泉徴収事務に係る令和6年分所得税の定額減税のしかた」 ・総務省「個人住民税の定額減税について」
苛原 寛