「ムラムラして」わいせつ行為で過去の余罪も判明…老舗すし店の歴史を終わらせた娘婿店主の愚行と代償
ナンパを断られ路地に連れ込み
ナンパを断った女性に性的暴行を加えたとして不同意性交の罪に問われた元老舗すし店の店主・山縣秀彰被告(38=逮捕時・現在の本名は離婚により高橋秀彰)の公判が11月18日、東京地裁で開かれた。 【衝撃すぎて...】すごい!女性が松本人志に馬乗りになる衝撃写真 起訴状などによると山縣被告は’24年5月10日の夜、すし店の営業終了後、別の店で酒を飲んだ。さらに、もう1杯飲みたいと思い、中央区の路上を歩きながら女性をナンパ目的で物色。通りがかりの女性に「1杯どう?」と声を掛けた。しかし、断られたため肩に腕を回し、キスをした。さらに嫌がる女性を路地に連れ込み、わいせつな行為に及んだという。 「山縣被告は明治20年創業の老舗すし店『都寿司』(東京都中央区)の5代目店主でした。寿司職人を目指して上京し、20年近く同店で真面目に働き、先代の娘さんと結婚した娘婿です。テレビや雑誌などで取り上げられるなど地元の人たちからも愛される老舗の人気店でした。先代が’22年に急逝し、山縣被告が5代目となり取締役も務めていました」(グルメ雑誌ライター) 出廷した山縣被告は元寿司職人らしく、サイドを刈り上げた清潔感のある髪型。マスクを着用し、沈痛な面持ちで俯いていた。「(5代目となり)プレッシャーは365日あった」と証言。しかし、これが初犯ではなかった。 逮捕後、’14年に同じく中央区の路上で30代の女性にわいせつな行為をしていたことが判明したのだ。今回の事件で現場に残されたDNA型と’14年の事件の遺留物が一致。強姦未遂容疑で10年越しの逮捕に至っている。 山縣被告が逮捕された後も、先代の女将と被告の妻が店を切り盛りし、営業を続けていた。しかし再逮捕の影響もあり、8月10日、その歴史に幕を閉じた。 事件当時、山縣被告には妻子がいたが、先代の女将が妻子を東京の実家に住まわせる上で離婚を条件とした。被告と妻は子供たちのことを考え離婚に同意。元妻と子供は東京に残り、山縣被告は保釈後、故郷の山形県に戻っている。10月の公判では、証人尋問に元妻が出廷。 ◆元妻は夫を支えていくと意思表示 「10年前にも同じようなことがあった。10年間、夫の変化に気付かなかったことが悔しくて、悲しかった。もう二度とこのような思いはしたくない」 離婚をしたものの元妻は上記の言葉を涙ながらに訴え、山縣被告を支えていくことを誓っている。彼女の言葉に山縣被告はうなだれるしかなかったが、彼の左手薬指には指輪がまだあった。 被告人質問では、元妻の前で山縣被告が、 「性欲を抑えることができずにムラムラしてしまった」 と犯行時の心理や行為について詳細に述べる場面もあった。元妻にとっては聞くに堪えない時間が続いたが、罪の重さはこれだけではない。検察側が読み上げた意見陳述には被害女性の心情が記されており、 《1人で歩くことが怖くなりました。夜中に訳も分からず涙がでてくることがあります。できることなら記憶から犯人を消したい》 などと、悲痛な思いを訴えている。 ちなみに山縣被告と被害者の間にはすでに示談が成立しており、10年前の事件の被害女性に示談金200万円。今回の被害女性には600万円と判決後5年間は東京23区内に立ち入らないことを約束した。それを踏まえたうえでも検察側は、 「性的自由を著しく害した。被害女性は夜1人で歩くことに恐怖を感じており厳罰が必要」 として懲役5年を求刑。どんなに代償を払おうとも女性の尊厳を傷付けた罪は許されない──。
FRIDAYデジタル