久々の恋愛ターンからの松下洸平参戦、そして「オウムの声」!? 『光る君へ』情報過多だった後半部分を振りかえる
吉高由里子主演で、日本最古の女流長編小説『源氏物語』の作者・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の人生を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。5月26日放送の第21回「旅立ち」では、まひろが父に付き添って都を離れることに。その前に起こったビッグな恋愛イベントと、ラストを飾ったあるキャラクターの登場に、SNSは大騒ぎとなった(以下、ネタバレあり)。 【写真】意味深な表情を浮かべる周明(松下洸平) ■ 道長と別れたことを後悔していると明かしたまひろは… 越前守に抜擢されたまひろの父・藤原為時(岸谷五朗)は、左大臣となった藤原道長(柄本佑)に呼び出され、交易を求めて「松原客館」に留め置かれている宋(中国)人たちを、穏便に国に返すという指名を伝えられた。一方まひろは、藤原伊周(三浦翔平)は道長の謀略によって失脚したという世間の噂を確かめるため、かつて逢瀬を重ねた廃邸に道長を呼び出す。そのことをたずねられた道長は、一言「そうだ」と返答した。 しかしそれが嘘であり、彼が昔と変わっていないことを確信したまひろは、道長と別れたことを後悔しながら生きてきたことを告白。「今度こそ、越前の地で生まれ変わりたい」と願い、口づけを交わす。その翌日からまひろと為時は越前に向かい、到着そうそう松原客館を来訪。初めて見る宋人たちに目を丸くするまひろの姿を、遠くから周明(松下洸平)という青年が観察していた・・・。
無職からいきなり大きなミッションを任された為時パパ
為時が10年間の無職状態から一国一城(城はないが)の主となり、着るものも食べるものも格段にグレードアップしたまひろファミリー。おまけにまひろの弟・惟規(高杉真宙)も文章生となり(今で言うなら司法試験に合格したぐらいにあっぱれなこと)、これまでの苦労がものすごい勢いで報われた。しかし道長が為時を越前守にしたのは「『越前を開国してくださーい』と言う宋人たちを体よく追い返すこと」という、幕末の日本開国騒動のミニ版とでも言うべき、割と大変なミッションを任せるためだったことが明かされた。 これには為時もビビっただろうが、視聴者もSNSで「越前編もきな臭いフラグ出してきた」「がっつり外交の最前線じゃないのこれ」「平和主義の為時パパにはきつそう」「無職からいきなり大変な仕事を任されてしまったパパ」「為時の手腕ひとつで宋との付き合い方が変わるぞーーー!!」「そりゃこんな任務ゴーストライター雇った人には勤まらないわな」と、思わぬ事態に震え上がる声が。 しかしそんな不安をよそに、パパ上は松原客館で流暢な中国語を披露し、宋人たちもまひろもビックリ。SNSも「中国語が喋れるパパ上!」「為時パパ、格好いい!!」「ほぼ無官、赤貧時代も欠かさず中国語の勉強をしていて、それであの場できちんと伝わる中国語を話してたお父さんさすが」「まひろ、宋人たちにびっくりというより『本当に話せるんだ・・・』みたいな顔で為時のこと見てたのジワジワくる」という感心の言葉が並んだ。