一般会計9億5900万円減額 三重県が12月補正予算、クマ対策費など追加
三重県は18日、本年度の一般会計予算を約9億5900万円減額し、補正後の総額を8081億9700万円とする12月補正予算を発表した。21日の県議会本会議に提出する。 県によると、一般会計予算の減額は、県債の利率が想定よりも低かったことが主な理由。一般会計から県債管理特別会計への繰り出しを、当初の予定から15億1500万円減額する。 歳出では、県内で出没が相次いでいるツキノワグマへの対策費として1900万円を追加。「クマアラート」の発表地域などで実施している注意喚起やパトロール、訓練などの費用に充てる。 医師の労働時間短縮を支援する費用として2億900万円を計上。勤務環境を向上させる備品の導入に対する補助や、医師派遣を続ける三重大病院の逸失利益を補てんする費用に充てる。 日本赤十字社県支部の社屋移転に伴い、支部が所有する県合同ビル(津市栄町1丁目)の一部を県が購入する費用として2600万円を計上。会議室などとして使用することを想定している。 歳入では、企業の業績や消費の回復を踏まえ、県税収入を当初の見込みより59億8千万円増額。昨年度決算で発生した剰余金のうち、27億5500万円を繰越金として計上した。