【紅白】THE ALFEE 41年ぶり紅白 星空イメージした幻想的舞台で「星空のディスタンス」披露
大みそか恒例の「第75回NHK紅白歌合戦」(後7・20)が31日、東京・渋谷のNHKホールで行われ、ロックバンド「THE ALFEE」が41年ぶりの出場を果たした。 3人が登場すると、司会の有吉弘行は「めちゃくちゃ楽しみです。本当に子供の頃からのスーパースターですからね」と歌唱を待ち望んでいた。歌唱する「星空のディスタンス」について高見沢俊彦は「デビューして9年目で、やっとヒットが出て。これで10年は安泰だろうと思ってたところ、ディレクターの方から“次どうする?”って言われた。“え?まだあるの?”みたいな。それからもう…今が一発屋で終わるか、あと10年続くかの瀬戸際だと。必死こいて書いて、50年続きました」と振り返った。 そして、50年間、3人で肩を並べて鳴らし続けたギターを、大みそかのNHKホールにとどろかせた。「50年物のバンドの姿を見ていただきたい」。28日の囲み取材で、高見沢はそう宣言。その言葉通り、「星空のディスタンス」で見事なハーモニーを奏でた。 今年8月にデビュー50周年を迎えた。そんな節目の年に、3人は紅白の舞台に帰ってきた。初出場の83年から41年間。紅白史上最長のブランクも、まるで“スターシップ”に乗ったように飛び越えた。高見沢は「星空のディスタンスのようなステージです。凄かったです。さすがNHK。驚くかな。あまりにもすごい感じなので」と、幻想的なステージを予告。LEDを駆使し、星空をイメージしたステージが用意された。来年には全員が古希になるとは思えない、澄みわたるハイトーンボイスだった。 前回の出場はまだ20代。ヒット曲の「メリーアン」を歌った。坂崎幸之助は「昭和から平成を超えて令和ですから。平成は出させてもらってないですから」としみじみ。桜井賢は「41年前は下っ端だったもんね。大先輩が三波春夫さんとか村田英雄さん」としみじみ。「(今回の先輩は)おいちゃん(南こうせつ)と、イルカさん。高橋真梨子さんと」と、同じく時の流れを感じていた。 今年の紅白のテーマは「あなたへの歌」。パリ五輪・パラリンピックに歓喜し、高揚した一方で、相次ぐ自然災害や終わらぬ紛争…多くの悲しみもあった2024年の大みそかに「ひとりひとりに最高の歌を」と思いを込める。 司会は、お笑いタレントの有吉弘行、女優の橋本環奈、伊藤沙莉、同局・鈴木奈穂子アナウンサーが務めた。 ゲスト審査員は、俳優の横浜流星、漫画家の青山剛昌氏、タレントの内村光良、プロ車いすテニス選手の上地結衣、女優の河合優実、プロスケートボーダーの堀米雄斗、バレリーナの森下洋子氏、脚本家の吉田恵里香氏で、今年と来年の“顔”8人。昨年までの通算成績は紅組が34勝、白組が40勝。