NYクライスラービル、売却検討 保有オーストリア企業の破綻で
【ニューヨーク共同】経営破綻したオーストリアの不動産大手シグナグループが、共同所有しているニューヨーク・マンハッタンの高層ビル「クライスラービル」の売却を検討していることが19日、分かった。ロイター通信が破産管財人の話として報じた。 クライスラービルは77階建てで、高さは約319m。1930年に米自動車大手クライスラーが本社ビルとして建設し、マンハッタンの摩天楼を代表するビルとして知られる。 ロイターによると、売却はシグナの清算計画に盛り込まれているとみられる。シグナは19年に米不動産会社とクライスラービルを取得。取得額は当時、約1億5千万ドル(約220億円)と報じられた。