鹿児島市長選・争点 コロナで変化も…市民の生活支える公共交通のあり方は?
南日本放送
今度の日曜日、24日投開票の鹿児島市長選挙。届け出順に、新人で元鹿児島市議会議員の桂田美智子さん(71)と、現職で2期目を目指す下鶴隆央さん(44)の2人が立候補しています。 【写真を見る】鹿児島市長選・争点 コロナで変化も…市民の生活支える公共交通のあり方は? 市長選の争点についてお伝えするシリーズ、今回は市バスや市電、桜島フェリーなど「公共交通」についてです。 通勤・通学や買い物など、市民の移動を支える公共交通。鹿児島市内では市バス・市電・桜島フェリー、民間バスなどが運行されています。利用者は年々減っています。特に路線バスは、コロナで外出を控えたり密を避けたりしたことで大幅に減少。 市バスの利用者は2019年に1000万人を超えていましたが、路線を民間に譲ったことやコロナの影響などで2020年以降、半減。昨年度は590万人あまりとなっています。 民間事業者では、運転手不足も重なり、減便や最終便を早めるなどの対応がとられています。 (吉野方面へ 60代)「大変。前は11時ぐらいまで最終便があった。いつも時間が気になる。バスの時間が早くなったので。(Q.タクシーだと自宅までどれぐらいかかる?)4000円ぐらいかかる」 現在は、午後8時台から9時台がほとんどです。 (吉野方面へ 高校1年生)「昔、深夜便があったと聞いたので、あったらいいなと思う」 (吉野方面へ 20代)「平日だけでも10時台があればいいと思う。(Q.仕事で残業などの時は?)遅くなる時は迎えに来てもらう」 (星ヶ峯方面へ 70代)「早い。運転手も高齢で若い人がいないし、仕方がない」 減便だけでなく、路線の廃止も相次いでいます。 (藤田秀郷さん)「ここがバス停だった、もう何もない」 200世帯が暮らす鹿児島市広木の森山団地。町内会会長の藤田秀郷さん、82歳です。 鹿児島駅行きの路線バスは、4年前に廃止されました。藤田さんは自家用車を運転しますが、団地の高齢者はバスの運行を望んでいるといいます。 (藤田秀郷さん)「バスの運行会社にもお願いしたが、営業的には無理だと。地方では乗合バスが走っているところもある。(バスを)走らせてもらえるとありがたい」