父とチーム代表の“場外乱闘”に巻き込まれたフェルスタッペン。事情を把握し「避けられたシナリオだった」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、チーム代表のクリスチャン・ホーナーと自身の父であるヨス・フェルスタッペンとの間に起きた今回の騒動は、回避可能なものだったと語った。 【動画】フェルスタッペンとノリス、優勝争った2台がまさかの接触|F1オーストリアGP決勝 フェルスタッペンの父ヨスとホーナーの確執はこれまでにも取り沙汰されてきたが、レッドブルの地元レースであるオーストリアGPを前にまたも一悶着あった。ヨスが日曜日のデモラン参加をホーナーに妨害されたと主張したのだ。これについてレッドブル側は、オーストリアの本社が主催するこのイベントへの出演を止めようとしたわけではなかったが、彼の画像や映像をソーシャルチャンネルで使用したくなかったようだ。 これについてヨス・フェルスタッペンは地元オランダのメディアに対し「ここ数日、クリスチャン・ホーナーが何としても私が走らないように動いたという話を何人かに聞いた。映像に映らないようにだ。私は面と向かってそれを言えと思った。そういうやり方はしたくないし、とてもガッカリしている」と述べていた。 フェルスタッペンは2028年までの長期契約をチームと結んでいる上に、様々な憶測に対応するために来季もチームに残留することを改めて明言したばかり。父ヨスのコメントはチーム内の緊張を再び高めたと言え、父親とチーム代表の“場外乱闘”に巻き込まれた格好だ。 一連の出来事について質問されたフェルスタッペンは、直接事情を聞いている父の意見には同意できるとしつつ、基本的に避けられたシナリオであったとコメントした。 「当然、これは僕自身にとっても、父にとっても、クリスチャン、そしてチームにとっても良くないことだ。もちろんこういうことは起こってほしくない」 フェルスタッペンはそう語る。 「僕の父としては、この一件の背景にあったことについて極めてクリアになっていて、僕も彼の意見は理解できる。マシンをドライブしてくれと頼まれたのに、最終的には乗ってほしくないと言われてしまったんだからね」 「まあでも、父は実際には気にしていない。とはいえ彼はオランダのファンのために走ってくれと頼まれていたんだ。レッドブルとは、コース上で素晴らしい関係を築いているんだけどね」 「他方でパフォーマンスを引き出すことに集中するという見方も理解できるので、僕はみんなと良い関係を築いていたい。でももちろん、このシナリオは回避できたはずだ」
Ben Hunt