〈カイロ大卒業詐称疑惑再び〉「れいこさんと話すとイジメられる」「みんな“おかしい”と思っても言えない」小池都知事を4年間追及した上田令子都議が感じていた“ファシズム”のような空気
#2
30年以上も疑問視されてきた小池百合子東京都知事の自称「カイロ大学(首席)卒業」という学歴ははたしてウソなのか本当なのか。この問題に終止符を打つ可能性を秘めた元側近、小島敏郎弁護士が「文藝春秋」5月号に語った「学歴詐称工作」が波紋を呼んでいる。小池知事が立ち上げた「都民ファーストの会」を離脱し、学歴詐称疑惑についても一貫して追及してきた上田令子都議が、元都民ファーストの会事務総長でもあった小島氏と小池知事との関係についても、赤裸々に語った。(♯1の続き) (画像)約40年前、若かりし頃の小池百合子知事。1982年発売の著書『振り袖、ピラミッドを登る』は4月16日現在、6万円超の値段で取引されている
「私との飲み会禁止令みたいのが出された」
――上田都議は今回、告発した小島さんと面識はありますか。 上田令子都議(以下同)私が離党する直前の時期に、小島さんは急に事務総長として都民ファ―ストにやってきたんです。もともと東京都の特別顧問の職にあった人が、なぜ政治団体の事務総長になるのか不思議でした。 小池さんは「NO政策NOプラン」というタイプの人で、好き嫌いや、その人の主義主張などは関係なく、とかく利用できる人を利用するって感じなんです。環境大臣時代は小島さんがよほど頼りになったのでしょう。それで都民ファーストでも同様の動きを期待したのではないでしょうかね。 ――上田さんはなぜ都民ファを離党されたのですか。 小池百合子という人間に、政治を委ねたくないという思いからです。委員会での資料請求要求も禁止され、文書質問もダメと言われ、議会活動に著しく検閲がかかるというか、そういう粛清体質みたいなものがすごく嫌だったんです。 もともと仲のよかった都民ファの都議が『れいこさんと仲よくするとイジメられるから…』と目も合わせなくなったり、私との飲み会禁止令みたいのが出されたり、ファシズムのような雰囲気が本当に嫌で許せませんでした。 そもそもは小池さんから直接「都知事選に出馬するから協力してほしい」と要請されて都民ファに入ったわけですし、私が重視していた保育や待機児童対策を、この人を通してやっていけると思っていたんですけどね。 ――小島氏は事務総長時代、どんな働きぶりだったのですか。 よくあの人(小池氏)にいつまでもくっついてるなと感心していました。でも、都民ファの中でも年長者だし、東大も出てるし、弁護士だし、最後は所属議員にとって面倒くさくて小うるさい存在になってお払い箱になってしまったのではないか、と思料してます。 このタイミングでの告発は、告示を直前に控えた衆議院東京15区の補欠選挙への影響も含めて、小池さんに一番ダメージを与えられる時期を選んだのかもしれません。
【関連記事】
- #1カイロ大学首席卒業のはずが…「アラビア語はしどろもどろ」「会話は2歳児レベル」小池都知事(71)の学歴詐称疑惑を追及し続けた元側近都議「この人をかばい続けるのは嫌だ!」
- 「助成金は払います。ただし百合子のチラシは貼ってね!」総額8億円超の公金は宣伝費? 大地震の備えに小池都知事の顔写真は必要か?
- “ジョーカー”小池百合子が握る衆院解散の行方。岸田首相は「4・28衆院補選」悪夢の3連敗に戦々恐々…
- 〈岸田おろし・加速〉国賓訪米でご満悦もこれが「卒業旅行」に? 帰国後に待ち受ける難局の数々
- 〈自民・裏金疑惑〉“岸田裁き”で離党勧告の塩谷氏は不満爆発。。首相は安倍派分断に成功?も同派閥幹部は総裁選での逆襲を画策