「節約のため」と豆苗を自宅で育てる義母。毎日水替えをしてるけど、「買ったほうがお得」なのでは…?
天候不順により野菜が順調に育たず、野菜の供給や価格がなかなか安定しません。中には、自分で簡単な野菜を育てて節約を考える人もいるでしょう。 そこで今回は、自分で豆苗を育てた場合の水道代を計算し、豆苗の販売価格と比較します。毎月の家計を少しでも安くしたい方は、ぜひ参考にしてください。
自分で豆苗を育てると節約になるのか?
豆苗は葉と茎をカットしたあと、根の部分を水につけておくと新しい芽が伸びてきます。新しく伸びた芽は再収穫できるため、節約として育てている方もいるでしょう。 一方で豆苗を育てるには、毎日の水換えが推奨されています。そこでこの章では、豆苗を育てるために必要な水の量について考えてみましょう。 今回は、水量0.2リットルで白い根が漬かる程度の容器を使い、栽培したと仮定します。豆苗は、新芽が伸びて7~10日ほどで再収穫できるとされています。 1日1回水を交換するとして、7日で収穫できた場合は1.4リットル、収穫までに10日かかった場合は2リットルの水が必要です。東京水道局「くらしと水道」を基に、水道代単価は0.24円/リットルとして計算した結果、水道代は次の通りです。 ●7日で収穫:約0.3円 ●10日で収穫:約0.5円 上記から、1回の収穫にかかる水道代はおよそ0.3~0.5円であることが分かりました。ただし夏場は1日に2回の水換えを推奨されているほか、水換えの際に容器を洗えばもう少し水道代がかかると予想されます。
豆苗をスーパーで新しく買うのと比較していくら節約になるのか?
実際に、自分で育てる場合と新しくスーパーで購入する場合とを比較したときに、どのくらい節約になるのかを見てみましょう。 スーパーで売られている豆苗の価格相場は100円ほどです。 豆苗を自分で栽培し、再収穫した場合にかかる水道代は1円以下です。一方、豆苗を再度購入すると約100円かかるため、購入分が節約できるでしょう。 豆苗は強い再生力を持つため、再生栽培は2回まで可能だそうです。ただし、豆にカビが生えてしまうなど衛生面で問題があった場合には、1回の収穫で終わりにしましょう。 結果として、新しい豆苗をスーパーで買うよりも自分で育てることで節約につながる可能性が高いといえます。