「吉村とは会話をしないのが円満の秘けつ」M-1ラストイヤーは精神的に追い詰められた徳井健太が相方とのコンビを24年間続けられる理由
脇を鳴らして暴れまくる破天荒キャラの吉村さんに対して、無言で虫を食べるロケでブレイクした徳井さん。楽屋でも会話はしないそう。でも、それが24年間コンビを続けた理由?コンビ円満の秘けつを聞きました。(全5回中の3回) 【画像】「男前すぎる!」2007年ころの若かりし平成ノブシコブシのおふたり(全12枚)
■「ピースにはかなわない」芸人はムリと悟りバイトとパチンコ三昧 ── お母さんの発病から、家族の世話・家事・料理をすべて担ってきた徳井さん。とにかく家を出て東京に行きたい一心で、NSC(吉本総合芸能学院)に入ったそうですね。
徳井さん:「芸人になって稼ぎたい、モテたい」がスタートではないので、変わったタイプだったかもしれません。ちょうど同期には後のピースの2人がいて、すごくおもしろかったんです。「こんなおもしろい人たちがいるなんて、僕ではダメだ」って、すぐ悟りました。それから、芸人になるのはムリだなと思って、NSCにもあんまり行かず、日雇いのアルバイトをして、パチンコに行って…。あのとき、悪い世界に誘われていたらふらっと足をふみ入れていたかもしれないです。将来に夢も希望もないけど、実家に帰るつもりもない。どうしようかなと、1年間くらいフラフラしていました。
たまたまNSCを卒業後に、吉村から電話がかかってきて「コンビ組みませんか」って言うから、よくわからないけどそのままコンビ結成。後で聞いたら、何十人も声かけたけど、誰もコンビ組んでくれなかったそうです。 ── 吉村さんから声がかかったんですね。平成ノブシコブシのおふたりはどんな関係ですか?徳井さんの結婚を、吉村さんが知らなかったというのは本当ですか? 徳井さん:結婚したことを言わなかったのは、言う意味がないからです。吉村は「おめでとう」だけでは終わらないのがほぼ確定しているし、俺は誰に何と言われようとすでに結婚すると決めていました。コンビは関係性が深いから、相手に何か言われたらイラっとするはずなので、最初から相談しませんでした。僕はもともと、自分ひとりで決めて実行するタイプなんです。人に何か言われても、意志は変わらないから、相談する意味もないでしょう?