【熊本2区で2回目の当選 自民・西野太亮氏に聞く】過半数割れの与党で「政治とカネ」「物価高」「交通渋滞」難題にどう取り組む?賃上げのため「国の予算」に言及も
西野太亮氏(演説VTR)「政府は民間のみなさんに『賃上げしろ賃上げしろ』とお願いばかりしています。それだけではダメだと思います。看護師の皆さま、保育士の皆さま、学校の先生たち。さらには公共事業、労務単価。こういったもので、国の予算で給料を上げることはできます」 ――賃上げというと民間の部分が大きい印象がありますが、国の予算はどのように関わってくるのですか? 西野太亮氏「GDP(国内総生産)は600兆ありますが、その中で国の部門が80兆~100兆ぐらいある。その支出を増やす。しかし、むやみにやたらに増やすのではなく、『デフレ脱却』を完全に実現するためには、個人消費の後押しが重要だと思っています。個人に直接届くような形で出すことが重要で、先ほど申し上げた『実質賃金をプラス』にするために、国が決めることができる給料、(看護師・保育士・介護士など)現場で働いている方々の給料は国の予算で左右することができるので、国が率先してやるべきだと思っています」 次に熊本につきまとう身近な問題「交通渋滞」についても聞きました。 ■熊本市内は朝夕 “慢性的に渋滞” 熊本市内では朝夕に慢性的に渋滞していて、この渋滞は東京、大阪、名古屋を除いた政令市でワーストと言われています。 TSMCが進出した菊陽町でも渋滞は深刻です。朝の通勤時間帯の菊陽町、国道57号は慢性的に渋滞しています。渋滞がなければ6分ほどで到着するTSMCの工場まで、30分かかりました。 ――渋滞解消に向けて重要な要素は何か? 「打開策」とそしてそれを実現する「道筋」を、教えてください。 西野氏の答えは… 打開策:特効薬はないが… 道筋は:早期にスケジュール感を 西野太亮氏「がっかりされるかもしれませんが、特効薬というものはないと思います。最新のデータでは熊本市内だけで174の主要渋滞箇所がありますが、一気にゼロに減らすことは難しい。信号機の時間配分の見直しや右折レーンを作ること、公共交通機関の充実など、どこの渋滞がひどいのか?原因は何か?ということを分析して、政策を積み上げることが重要です」