「失点までは0-0狙いに見えたけど…」イタリア代表の劇的ドローを現地記者が分析
EURO2024で決勝トーナメント進出を決めたイタリア代表について、クロアチア代表戦(1-1)をファビオ・カペッロ氏らがイタリアメディア『スカイスポーツ』の番組内で分析した。 ルチアーノ・スパレッティ率いる前回王者イタリアは、グループステージ突破を懸けて第3節でクロアチアと対戦。前半をスコアレスで折り返すと、守護神ジャンルイジ・ドンナルンマが奮闘するも55分にルカ・モドリッチの先制点を許す展開に。それでもラストプレーでマッティア・ザッカーニが劇的な同点弾を奪い、1-1の引き分けに持ち込んだ。これでグループB2位が確定し、決勝トーナメントへ進んでいる。 この試合について、イタリア人有名ジャーナリストのパオロ・コンドー氏は自身の印象を語った。 「私はスパレッティに対して『慎重だった』という言葉を使ったが、それはモドリッチの先制点まで0-0狙いでプレーしていたように見えたからだ。意識的だったのか、無意識だったのか分からない。それを映し出す瞬間が、前半の半ばに3回連続でCKを獲得したシーンだ。(フェデリコ)ディマルコと(ロレンツォ)ペッレグリーニは、わざとらしくゆっくりだった。私は主審が2人に警告を与えないか心配だったよ。前半の半ばから時間稼ぎをしようとしているように見えたんだ。その意味で、前半のイタリアは好きではなかったよ」 「だが、絶望的になって積極的になったイタリアは別物だった。いくつかの交代も功を奏し、クロアチアのエリア内へたどり着く方法を見つけた。失点した後のパフォーマンスに関して言えば、最終的に引き分けはふさわしい結果と言えるだろう。失点後は勇気をもってプレーしていたからね」 一方、名将カペッロ氏は57分から途中出場したフェデリコ・キエーザを称えた。 「私が後半に気付いたことは、キエーザが非常に良い入り方をしていたことだ。ボールが入るたびにクロアチア守備陣を動かしていたのは重要だった。彼は1対1で相手を困らせることができるからね。キエーザは違いを作り出していたよ」