勝負どころの集中力で上回り、5人が2桁得点を挙げるバランスアタックを見せたアルバルク東京が島根に初戦のリベンジ
1点差に迫られるも、逆転を許さずにそこから突き放す強さ
アルバルク東京vs島根スサノオマジックの第2戦。最初に主導権を握ったのはホームのA東京。テーブス海がアグレッシブに得点を狙っていき7得点を挙げると、レオナルド・メインデルやライアン・ロシターのペイントアタックも効果的に決まり先行する。守っては、小酒部泰暉が安藤誓哉を徹底マークで自由にプレーさせず、島根のオフェンスをペリン・ビュフォードの1on1に仕向けてタフショットを打たせ続けた。ショットクロックギリギリでザック・バランスキーがディープスリーを沈め、福澤晃平が技ありのアシストを見せるなど、セカンドユニットも機能したA東京が24-15で第1クォーターを終えた。 その後、島根が安藤やビュフォードが個で打開して詰め寄れば、A東京がセカンドチャンスポイントやアウトサイドシュートで突き放すなど、主導権の奪い合いが続く。一時5点差まで迫られたA東京だったが、連動したチームバスケットから高確率でペイントでの得点を重ね、第1クォーターで得たリードを保った。 後半に入ると、島根の時間が訪れる。ビュフォードが吉井の密着マークをかいくぐりプルアップスリーを沈めれば、安藤もコールプレーから3ポイントシュートを成功させる。さらにケイがセカンドチャンスポイントを挙げて、開始約4分半で1点差に迫った。 それでもA東京はメインデルが3ポイントシュートを決め返し、アルトゥーラス・グダイティスがライアン・ロシターとの合わせからゴール下を決めて逆転を許さない。さらにグダイティスがビュフォードをブロックし、そこから速攻に持ち込むビッグプレーが飛び出せば、直後のディフェンスで24秒バイオレーションを、その後も3秒バイオレーションを誘発するなど、勝負どころの集中力で上回る。こうして攻守が噛み合ったA東京が66-55とリードを2桁に乗せて最終クォーターを迎えた。 そして、A東京は第3クォーターの勢いを継続。テーブスがスティールから速攻に持ち込むと、直後にはプルアップスリーを決めて雄たけびをあげる。さらにテーブスは小酒部の長距離砲もお膳立てし、一気に流れをもたらした。その後、島根がゾーンディフェンスに切り替えるも、サイズがミドルシュートを沈めてゾーンを攻略し、17点リードでオフィシャルタイムアウトを迎える。そして、そのまま押し切ったA東京が最終スコア90-80で勝利し、初戦のリベンジを果たした。 A東京はチームハイの18得点を挙げたテーブスを含む5人が2桁得点を記録とバランスの良いオフェンスを展開した。一方の島根は安藤がゲームハイの27得点を挙げ、ビュフォードが26得点で続いたが、2人以外の得点が伸び悩んだ。
丸山素行
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