越冬先の間木堤で、羽を大きく広げて飛び立つオオハクチョウ＝16日午前6時50分頃、おいらせ町

　青森県内有数の白鳥飛来地として知られる、おいらせ町下田公園の間木堤に、白鳥が集まり始めた。16日早朝は、小雨の降る中、15羽のオオハクチョウが、水面で羽を広げたり水中の藻をついばんだりしながら、長旅の疲れを癒やしていた。 　町白鳥保護監視員の蛯名幸政さん（88）によると、オオハクチョウは14日に5羽が初飛来。その数は日に日に増えており、来年3月ごろピークを迎えるという。昨シーズンは延べ6万1千羽が飛来し、越冬した。 　16日午前7時前には、周辺の水田に餌を求めて一斉に飛び立ち、大きな羽を広げて優雅に飛行をする姿が見られた。蛯名さんは「飛来がピークを迎えると湖面が真っ白くなる。ぜひ眺めにきてほしい」と呼びかけた。