米中首脳会談 16日に“米国の裏庭”ペルーで…習主席が存在感アピール
日テレNEWS NNN
APEC=アジア太平洋経済協力会議が開かれているペルーで、16日に注目の米中首脳会談が行われます。中国は、アメリカの裏庭とも呼ばれる南米ペルーで存在感を示そうとしています。 習近平国家主席は、中国が出資して首都リマ郊外に建設した港の開港記念式典にオンラインで出席し、「アジア太平洋地域を結ぶ新たな陸海のルートを構築するために最善を尽くす」と述べました。 中国は、ペルーを巨大経済圏構想「一帯一路」の要衝と位置づけ、この港を中継拠点として重要視しています。一方で、ペルー側も港の開港でGDPの1.8%に相当するおよそ7000億円の経済効果を見込んでいて、今回、習主席を国賓として迎えるなど厚遇しています。 こうしたなかアメリカは、中国が港を軍事利用する恐れもあるとみていて、アメリカの裏庭とも呼ばれる南米ペルーでの中国の動きを警戒しています。トランプ次期大統領も国務長官に対中強硬派を起用するなど、中国を意識したとみられる人事を明らかにしています。習主席は、次期政権で中国への強硬路線が続くとみて、今回のAPEC首脳会議の場や16日のバイデン大統領との会談で、アメリカ側をけん制するものとみられます。