「クオリティは二の次」「芸術性は必要なし」!若者たちに大流行中の「1分ドラマ」の作り方
Z世代の若者たちがハマる理由
大量生産される1分ドラマ。こんなものばかり見ていて、若者たちは大丈夫なのか? 1分間しか集中力がもたないなんて、なんと嘆かわしい―。『映画を早送りで観る人たち』の著書があるライターの稲田豊史氏に率直な不安をぶつけたところ、意外な答えが返ってきた。 「実は『ショートドラマ』的なものは、スマホが普及する前からあるのです。通勤時間で読了できる新聞のコラムや連載小説がそれです。いまは雑誌でもテレビでも、少子高齢化で若者向けのコンテンツが少ない。だから若者はスマホでショートドラマを見るのです。 最近はショートドラマで広告を作る企業も増えている。'80年代のコマーシャル全盛時代のように、CMにクリエイティビティが戻って来るきっかけになるかもしれません」 '50年代にテレビが普及しだすと、「一億総白痴化」などと評論家が揶揄した。「1分ドラマなんて」と切り捨てる前に、とりあえず一話だけでも見てみてはいかがだろうか。 「週刊現代」2024年11月9日号より
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