徳島県内で山の事故相次ぐ 遭難・滑落…15件 県警、登山計画の提出など注意喚起
山菜採りや遍路歩き中の遭難・滑落など、山の事故が県内で相次いでいる。県警の2024年のまとめでは、10月30日時点で15件(16人)発生しており、直近3年で最も多かった22年(15件、18人)と同水準に達している。行楽シーズンを迎え、県警は登山計画の提出のほか、十分な準備やできるだけ複数人で山に入るといった注意を求めている。 大谷翔平選手からプレゼントされたグラブ使ってる? 徳島県内の小学校の答えは 県警によると、10月に発生した山岳遭難は4件。剣山で10日、下山していた50代の男女2人が道に迷って一時遭難し、救助された。三好市では24日、マツタケを収穫していた70代女性が滑落し、搬送先の病院で後日死亡した。同市の黒沢湿原では25日にキノコ狩りをしていた80代の男性が、30日には神山町の四国霊場12番札所・焼山寺に向かっていた70代女性が、それぞれ道に迷い、救助された。 1~9月では11件(11人)あり、このうち2人が死亡、5人が重軽傷を負った。登山やハイキング、遍路歩きの途中で道に迷ったり滑落したりした事案が多い。年齢別では8人が60~80代、2人が50代、1人が40代。月別では5月(4件4人)が最も多かった。 10月の4件を含め、いずれも県警に登山計画を提出しておらず、県警が導入している登山届受理システム「コンパス」も使っていなかった。一方、登山者向けの地図アプリで位置情報を家族と共有していた事例が1件あり、早期発見につながったという。 県警地域課は、単独で下山途中の事案が目立つとして「1人で山に入るのはできるだけ避けてほしい。警察や自治体、家族に登山計画を渡しておくほか、コンパスや携帯電話、携帯バッテリー、非常食といった十分な装備を心がけて」と呼びかけている。 <関連記事> ・マツタケ狩り中に滑落した女性死亡 ・愛媛の男女2人が剣山で一時遭難 けがなし ・黒沢湿原で男性が一時遭難 ・神山の山中で女性が一時遭難