EV車のけん引方法は特殊って本当? 電欠でレッカー車を呼んだら費用はどれくらいかかるのでしょうか?
EV車の突然の電力切れや故障は、誰もが経験するかもしれない不安の1つです。通常のガソリン車と同様に、EV車もレッカーを頼みけん引してもらうことは可能なのでしょうか。 今回は、EV車のけん引方法とレッカー料金についてみていきます。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
EV車と通常のガソリン車のけん引方法の違いは?
EV車のけん引方法は、通常のガソリン車と異なるのです。 本田技研工業株式会社の「FIT EVレスキュー時の取り扱い」では「けん引要領」としてこのような注意書きがあります。 「前輪が接地した状態でけん引されると、モータが回転してシステムにダメージを不える場合があります。 」 EVの動力源であるモーターは、電気を流すと回転する仕組みになっていますが、逆に外側からの力でモーターの軸を回すと、電気を発電してしまうのです。そのため、EV車をけん引する際には、必ず前輪または4輪を持ち上げながらけん引をしなければいけません。
EV車のけん引ってどれくらいお金がかかるの?
それでは実際に、EV車のけん引サービスを提供している企業の料金を見ていきましょう。 ■電欠駆けつけサービスの料金 ENEOSホールディングス株式会社では、電欠が発生した際に、24時間・365日現場に駆けつける「電欠駆けつけサービス」を提供しています。サービスの概要は以下の通りです。 表1
※ENEOSホールディングス株式会社「電欠駆けつけサービスについて」を基に筆者作成 ■JAFロードサービスの料金 一般社団法人日本自動車連盟(JAF)でも、電欠が発生した際に、充電ステーションまで搬送するロードサービスを提供しています。サービスの概要は以下の通りです。 表2
※一般社団法人日本自動車連盟(JAF)「ロードサービス料金表・作業工数表」を基に筆者作成
EV車の電欠に備え、自分に合ったサービスを把握しておこう
通常のガソリン車がガス欠を起こすように、EV車もバッテリーがなくなれば電欠を起こします。JAFなどの提供するロードサービスでけん引してもらうこともできますが、電欠駆けつけサービスなどを活用することで、現場まで給電に来てくれるため、レッカー料金がかからずに済みます。 今回紹介した以外にも、さまざまなサービスがあります。万一の電欠に備え、自分に合ったサービスを調べておくとよいでしょう。 出典 本田技研工業株式会社 FIT EVレスキュー時の取り扱い ENEOSホールディングス株式会社 電欠駆けつけサービスについて 一般社団法人 日本自動車連盟 (JAF) ロードサービス料金表・作業工数表 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部