北陸1か月予報 12月中旬頃から平地でも本格的な積雪か その後も寒波襲来の予想
この先、冬型の気圧配置が強まりやすい時期があり、12月中旬頃からは、強い寒気が南下、北陸の平地でも降雪となり、積雪する所がありそうです。今冬の日本海の海面水温は、平年よりかなり高い所もあり、上空に強い寒気が南下すると雪雲が発達しやすいでしょう。シーズン最初から局地的な短時間強雪となる可能性もあり、大雪に対する備えを今一度確認して下さい。
12月15日 上空約1500メートルの寒気予想
トップ画像は、最新の1か月アンサンブルによる上空1500メートル付近の寒気流入予想です。冬型の気圧配置が強まり、平地で降雪の目安となる-6度以下の寒気が、西廻りで本州付近に流れ込む予想となっています。これは、今シーズンこれまでで一番の強い寒気で、上空の風は平地にも雪雲が流れ込みやすい西~西南西の流れとなる見込みです。 まだ、2週間程度の期間があり、予測には幅がありますが、本格的な冬の到来は目前に迫っています。雪への備えを今一度確認するようにして下さい。
最新の1か月予報 中旬頃から周期的に寒波襲来か
昨日11月28日に気象庁から発表された最新の1か月予報によると、ポイントは二つ。 ①冬型の気圧配置が強まりやすく、寒気の影響を受けやすい時期があるため、向こう1か月の日照時間は平年並か少なく、降水量と降雪量は平年並か多い。 ②向こう1か月の気温はほぼ平年並だが、1週目は高く、2週目は平年並か低いと見込むため、期間の前半は気温の変動が大きい。 予想となっています。 12月に入り、中旬以降になると一時的にも季節は急速に進むでしょう。引き続き気温の変動が大きくなる可能性もあり、体調管理には十分な注意が必要です。
日本海の海面水温 平年よりかなり高い所もあり雪雲が発達
雪雲の原料は、上空の寒気と比較して相対的に暖かい日本海の海水です。直近の海面水温平年差は、朝鮮半島の付け根付近で+4~+5度と平年よりかなり高くなっています。特に初冬期のこの時期の海面水温は、北緯40度以南では15~18度前後とまだ高く、上空に強い寒気が南下すると温度差が大きくなるため雪雲が発達するでしょう。今冬もシーズン初めから局地的な短時間強雪には注意が必要です。
車の燃料はこまめに満タン 食料の備蓄 停電時でも暖をとれる対策も
雪道や凍結路面に有効な冬用タイヤへの交換をまだされていない方はお急ぎ下さい。 図にあるものは、全て冬の北陸路の安全運転に欠かせない必須アイテムと言えます。その他、低温下でも凍結しにくい濃度の高いウォッシャー液、スノーブラシ、解氷材、防水タイプの保温手袋なども忘れずに装備しましょう。 寒波襲来となり冬将軍が居座ると、大荒れとなり、交通や物流の乱れ、集落の孤立や停電・水の凍結による水道管の破裂などで断水が発生することもあり得ます。万一に備えた対策も進めておきましょう。
日本気象協会 北陸支店 河原 毅