和歌山パンダの赤ちゃん母乳を自力で飲む 2頭目は死産
和歌山県白浜町の動物園や遊園地があるテーマパーク「アドベンチャーワールド」は16日、14日に飼育している雄のジャイアントパンダ「永明(えいめい)」と雌の「良浜(らうひん)」との間に誕生した雌の赤ちゃんが、良浜から自力で母乳を飲む姿を確認したと発表した。また、16日に2頭目の赤ちゃんの死産を確認したことも発表した。 ジャイアントパンダの赤ちゃん誕生 父・永明は自らの自然交配に成功したパンダの最高齢記録をさらに更新
良浜のもとへ赤ちゃんを戻し、自力で母乳を飲むように促す
同園によると、赤ちゃんは14日午後10時32分に誕生。出生時の体重が75グラム、全長15.5センチと体が小さいため、自力で母乳を飲むことができなかった。 そこで担当飼育員が保育器の中で、良浜から搾乳したミルクを与え、体温が低下しないよう温度・湿度管理を行うなどサポートしながら、赤ちゃんの健康状態を見守っていた。 その後、1日1~2回のペースで保育器から良浜のもとへ赤ちゃんを戻して、自力で母乳を飲むように促していたところ、16日午後4時ごろに自力で飲むのを確認した。 17日はさらに自力で飲むミルクの量が16日の1ミリリットルから2ミリリットルに増え、保育器の中でも良浜の乳房を探る行動がみられているという。体を支える力も少しずつついており、前脚をつっぱって体を起こすような行動もみられるようになってきたという。
16日午前3時、2頭目の赤ちゃんの死産を確認
また、同園では16日に2頭目の赤ちゃんの死産を確認したことも発表した。同園によると、1頭目の出産から約29時間後の16日午前3時に、2頭目の赤ちゃんの死産を確認した。 1頭目が小さく生まれたことから、2頭目出産の可能性も考えていたという。大きさは全長約6センチ、体重は約30グラムだった。 同園では「非常に残念ですが、1 頭目の赤ちゃんを、引き続きサポートしてまいります」とコメントしている。