立浪監督の「野手の目利き」は確かだった? 中日の“二遊間論争”に決着をつけた村松開人23歳「いきなり打率2位浮上」激変のきっかけ
中日の村松開人が、交流戦が開幕した5月28日に規定打席に到達した。打率.318はサンタナ(ヤクルト)に次ぐリーグ2位。これまではスポーツ紙などの打率ランキングに名前は載っていなかったが、一気に首位打者争いに参戦した。 【発掘フォト】「サラサラヘアの笑顔が凛々しすぎ!」走攻守の三拍子揃った立浪和義、36年前の秘蔵フォトを見る…現役時代の落合博満と信子夫人のプライベート写真も(30枚) 「周りから言われていたので規定打席のことはわかっていましたが、それが目標ではないので意識することはありません」
2年目の「激変」理由は…
静岡高から明大をへて昨年ドラフト2位で中日に入団した。チームの二遊間は手探りだった昨シーズンだが、出場98試合、打率.207、10失策と攻守にプロの壁に苦しんだ。 ところが2年目は激変。開幕スタメンこそ譲ったものの、打撃好調をキープ。5月3~5日のヤクルト戦では、球団タイ記録となる8打席連続安打を含む14打数12安打と、大学時代に活躍した神宮でおもしろいように安打を量産した。 グリップを頭の高さまで上げて構え、右足を高く挙げて打つ。シルエットを見れば、元巨人の高橋由伸に似ている。実際、今年1月の自主トレで師事した安福一貴トレーナーは、現役時代の高橋も指導している。
メンタルも安定
「真似ようとしたわけではないんです。強い打球を打つために(すり足ではなく)高く挙げよう。それが出発点です。そうすると、構えも高い方がバットが出やすい。その結果として由伸さんに似てきたのかなと。もちろんいいところは盗んで生かせるように、由伸さんの打撃を映像で見て、参考にはしています」 こうした技術面での進化はもちろんだが、安定して結果を残せている背景には「メンタル」があると村松は言う。 「1年目が終わって、自分と結果を残せている人の違いって何だろうと考えたんです。去年まではここで打てなかったら代えられるとか、ネガティブなことを考えていた。結果を残せている人はそうではない。目の前のことに一喜一憂しない。メンタルの成長が自分では一番大きいなと思っています」
和田コーチの助言
メンタルの安定は、打撃面だけでなく守備、走塁の向上ももたらしている。昨シーズンは守っては平凡なゴロをはじく、ノーバウンドの送球を落とす、走ってもオーバーランやライナーでの飛び出しなど初歩的なミスがいくつもあったが、2年目は間違いなく減った。思考法をほんの少し変えたことで、冷静に試合に臨めている証しだろう。 技術、メンタルだけでなく、今シーズンの村松がもうひとつ変えたことがある。バットを従来のバーチからホワイトアッシュに変更した。 「キャンプのころに、和田(一浩打撃コーチ)さんから『一回、試してみないか? 』って言われたんです。そこから発注して、開幕には間に合いませんでしたが、4月に届いて打ってみると合ったんですよ。バーチだとコーンと上がっていた感覚だったのが、アッシュは瞬間、バットにボールが乗るというか、くっつく感覚があるんです。使ったのは初めてでしたが、今は良かったと思います」
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